エコキュートを買う前に
エコキュートは本当に”経済的にお得”で、静かなのか
"科学的"知見の欺瞞 4/12
2−4−4.エコアイス
もう一つエコ機器の中で今後最も強力な“騒音源”となりそうな(その後この製品は騒音そのものが非常に大きいようで余り普及していないようだ。)、いや既に新たなる低周波騒音被害者を生み出している「エコアイス」について見てみよう。
これは中小規模のビルの冷暖房用として想定されているようだ。簡単に言えば、深夜の電力を利用し、氷のジェル状のモノを造り、昼間の冷房としてはそれを溶かして利用、給湯にはそれを溶かす際の気化熱を熱源として利用する(ここの理解は少々面倒)。冬場の暖房は空気を圧縮する際に出る熱(ここも理解は少々面倒)を利用しようという優れものであるようだ。詳しい理解と詳細はご自分で。
昼間はまだしも、夜中中コンプレッサーを稼働させ、氷を造り、それを保存する大型の「冷凍庫」が家の外に置いてあると考えれば良いのではなかろうか。スーパーの冷凍食品の前に立ってみてそう言った機器の煩さが耳に付かない人にとっては何の問題もないだろう。更にその騒音は“静音化=低周波音化”してあるので、実際はあれよりは小さいはずではある。
しかし、夜間、辺りが静かになった時に、その音は室外機が屋上に有れば騒音は天から降ってくるし、下に有れば我が家の壁を延々と攻撃するはずであるる。昼間はそれ程気付かないはずであるが、夜間には必ずや耳に付くであろうし、始めのうちは気付かなくても、時の経過と共に、何時か気付くようになるかも知れない。
だが、その騒音の影響は実はあなたのお家よりご近所さんにもっとハッキリと感じられるはずである。あなたが、古いが「カラスの勝手でしょ」と言う性格なら仕方ない。何故なら、その騒音が低周波音であれば、「法的に規制がないので法的に問題ない」と居直ることができる筋のシロモノなのであるから。
そして、幸いにと言おうか、不幸にしてと言おうか、あなたが低周波騒音被害者になるかならないかの判別法は今のところありません。何とも情けないことに”低周波騒音被害者なるかどうか”は「実際になってみないと判らない」のです。あなたのお隣にも低周波騒音被害者予備軍がいるかもしれません。もしこのサイトを見たら、できれば設置を再考するか、設置場所を充分に検討していただきたい。
エコアイスの室外装置は下記のようになっているようで、これにエアコン用の室外機が当然存在するはずなのだが?
(1)熱源機、氷蓄熱槽をユニット化。 (2)地下に空間がなくても屋上や地上などに設置可能。 |
これの騒音関係であるが、ダイキンのHPから一部紹介しよう。
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騒音に対してのクレーム問題が年々増えています。 国が定める「環境基本法」では、地域より騒音規制値が定められています。この規制値に対しての罰則規定はありませんが、騒音が原因の訴訟は発生しています。 これからはエアコン室外機の運転音にも、特に気配りが必要となります。 |
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定格(通常)時の静音運転はもちろん、特に気配りが必要なのが夜間の運転音。ダイキンの店舗・オフィス用エアコン…には、それぞれ独自の夜間静音機能を搭載。周辺環境にやさしいエアコンです。 | ||||||||||||||
ZEAS室外機には「夜間自動静音モード」を標準装備。 お店の立地条件や営業時間などに合わせて、キメ細かく対応することができます。 |
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そして、これらの騒音の話しの中のdBの数値には、ここで問題にしている”聞こえない音とされている不可聴域の音である100Hz(or80Hz)以下の低周波音域の音は、もちろん、完全に問題外になっている。何故なら、そうした低音は「人間の耳には”聞こえない音”であるから、そもそもからして音で無いのであるからいくらしても構わない」と言うのが国や”専門家”に考えであるようだ。