脳活性化ゲームのデザイン開発について
脳活性化ゲームのデザイン開発の概要   
 ここに、ご紹介する脳活性化ゲームは、岩月脳活性化デザイン研究所の岩月が、教鞭をとっていた浜松職業能力開発短期大学校産業デザイン科の13〜19期の学生と一緒にデザインしたものです。
 開発にあたっては、二段階方式による痴呆予防活動を全国的に推進する、エイジングライフ研究所の指導の下にデザインし、各地の保健師などの意見を聞き改良してきました。  
脳活性化ゲームのデザイン開発方針  
 脳活性化ゲームは、年と共に、左右脳に先立ち働きが衰えていく性質を持つと言われる前頭葉を刺激・活性化することを主眼とし、以下を目標にデザインしています。
 前頭葉を刺激・活性化することで、これを維持・強化できれば、ボケを予防したり、早期ボケからの回復をはかることができるのではないかと考えています
1)先ず始めに、感動や笑いを引き起こし、
意欲の基である右脳を刺激するもの。
2)大勢でワイワイと遊ぶことで、
コミュニケーション力の強化をはかると共に、マイペースでなくテキパキと判断してやっていくことにより、前頭葉を刺激するもの。
3)直観的にやるのでなく、良く考え・判断して行動することが必要で、
特に2つ以上のことに 注意集中・分配させ、前頭葉を刺激するもの。(これが他のゲームと最も異なるところ)
4)脳刺激・活性化として
記銘・想起、見当識、推理・洞察、作戦、神経集中、運動などの能力強化をはかれるもの。
6)偶然上手く行くという要素を少なくし、努力しただけ報いられ、
向上意欲を沸かせるもの。
7)子供の遊びのようなゲームでなく、高齢者がプライドを持ってやれるもの。
脳活性化ゲームの用度とねらいの一覧表
・今までの岩月脳活性化デザイン研究所の100箇所以上の現地試行結果から、以下のように感じております。
・これは医学的見地から実証されているモノではありません。
分類 ゲーム名 対象
人数
難易度 ボケ
予防
脳リ
ハビリ
幼児
知育
カード
唱歌カルタ 5〜6
あいうえおカード 5〜6 易〜中
卓上 十二支ビンゴ 5 易/難
しりとりブロックくずし 4
らくらく/じゃんけん将棋 2 中〜難
床上 じゃんけんペタンコ 4〜16
ボール投げ3並べ 6〜10 易〜中
注 ・「床上ゲーム」については、頭と共に体を使うゲームです。
   ・「ボケ予防」とは高齢健常者の脳の維持・強化、小ボケの人の脳の改善を意図しています。
  ・「脳リハビリ」とは、脳機能の低下をきたした中ボケ程度の人の脳の改善を意図しています。
  ・「十二支ビンゴ」の難易度の、易/難は、サイコロを1個使う場合と2個使う場合の差です。
  ・「らくらく/じゃんけん将棋」は個人対戦ゲームですが、他は大勢で一緒にやるゲームです。