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随想 |
少子化万歳!(平成22年2月10日脱稿) |
世界の総人口は人類誕生以来増減を繰り返してきた。食糧増産技術(新品種・品種改良・灌漑・施肥・農薬・開墾・耕運道具・農業機械など)の進歩は人口増加の主因となった。一方、凶作による餓死や戦争による虐殺だけではなく、ペストなどによる大量死は人口の減少を招いた。でも、百年間隔の歴史的なスパンで評価すれば総人口は着実に増加してきた。
とは言え第二次世界大戦までの人口の増減は、大局的に見れば地球環境の収容能力内での単なる自然現象に過ぎなかった。
しかし、世界の人口が何れ100億人になるのではないかとの予測も乱れ飛び始めると、庶民を扇動するのが趣味に近いマスコミや誰からも信用されていない馬鹿丸出しの評論家の類だけではなく、誰もが人類の未来に漠然とした不安を抱き始めたようだ。
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20世紀の後半、特に1973年秋に発生した石油危機以降から地球の温暖化と人口問題が徐々に浮上し、21世紀に入ると堰を切ったように、軽佻浮薄さを自慢すらしているかのようなマスコミだけではなく、各国政府までも政治課題として取り上げ始めたようだ。
この温暖化と人口問題との間には密接な関係があるのに、何故か別々に議論されているのが私には不思議でならない。
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温暖化対策への疑問 |
温暖化の主要因のうち、化石燃料の消費を主とした人的要因と天体運動などの自然現象に由来する温暖化の寄与率の結論も出ていないのに、屁理屈が分かりやすいためか今では温暖化ガス(炭酸ガス・メタンなど)の増加が主因と決め付けられ、各国政府は所謂世論に背中を押されて、温暖化ガスの減少に本気で取り組まされ始めたようだ。
インターネットから・・・人類の時代である第四紀は、氷床が大きく発達した寒冷な氷期と、氷床が後退し温暖な気候が訪れた間氷期の繰り返しで特徴づけられる。
これまでの研究によると、氷期と間氷期の繰り返しには、2万3000年、4万1000年、10万年といった周期性が認められ、地球の軌道要素や地軸の傾き角の変動による日射量の変動の周期性との対応が認められる。こうした周期性はミランコビッチサイクルと呼ばれているが、氷期と間氷期の訪れは、こうした天文学的なリズムがペースメーカーとなっていると考えられている。
国益を守るのが政府の責任であるはずなのに、1990年に比べ2020年には温暖化ガスの発生量を25%減少させる、との鳩山首相のスタンドプレー政策に引きずられて、日本政府は今や国際公約まで締結しかねない雲行きだ。国際的な黒幕の陰謀に無理やり乗せられた形の日本企業は、温暖化ガスの取引市場で排出権を買い取るなどの支出を背負わされ、結局は国民の負担に転化させられ始めている。何という愚かさだ!!
人口が25%増加すれば元の木阿弥。25%減少すれば何もしなくとも目標は達成されるが、出生したあと今尚生きている人間を殺すことは出来ないのは火を見るよりも明らか。それなのに温暖化ガスの削減にも結果としては直接寄与できる少子化現象には、官民上げて馬鹿騒ぎをしながら歯止めを掛けようとしている。
しかし、少子化は温暖化対策の最終解となるだけではなく、結果としては地球環境も守れる筈なのに、官民上げて猛反対している昨今の無責任な論調に、私は大いなる疑問を感じている。
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可笑しな少子化反対論 |
少子化反対論者には国民としての反対と企業経営者としての反対との二つがあるようだ。しかし、両者に共通している根本的な理由は情けないことに、夫々が本能的に持っている究極のエゴイスト性にあるのも明白だ。
@ 愚かな国民
マスコミが物言わざる国民の言い分を代弁しているのだ、と強弁している論旨は単純だ。老後を支えてくれる子孫が減れば余生が不安だ、という主張に尽きる。その結果繁殖した子孫が同じ主張を繰り返せば、最終的には人口が無限大になるのは論を待たない。彼らは自己の余生を支えるための手段としてでのみ子孫が存在している、と傲慢にも考えているだけだ。
平成22年1月31日のNHKスペシァル『年率32,000人に達する無縁死』に寄れば、2030年には生涯独身者は男1/3,女1/4と推定されているそうだ。さもありなん。我が近辺にも身体強健な独身男女がうようよ。性犯罪が増え続けるのには何の不思議さもない。
収入が少なくて結婚できない、と言っている怠け者が増加しただけではない。自分に甘く自己評価能力に乏しい無数の男女が、自分に相応しい筈と設定した相手のレベルが高すぎたのか、お互いに振られ続けて適齢期を過ぎただけだ。
我が周辺の知人の人生を観察すると、客観的に評価できる三大要素(最終学歴・就職先・配偶者)が両親よりも高い子供達に恵まれている割合は大変小さい。一割程度だと断言する我が大学の後輩すらもいた。『売り家と唐様で書く三代目』とは、今日でも尚通用する普遍的な真理のようだ。
あんなに苦労して配偶者を捜し求め、教育ママが必死になって子供の英才教育への努力をした筈なのに、結果としては殆どの人は子供に裏切られているのだ。一方、この逆の現象も数え切れない。社会の底辺の子弟は両親の苦労を目にして育った結果、努力を重ねて社会の中で遡上開始。かくして世の中の上下の階層は入れ替わっていくようだ。
幾ら晩婚流行の今日と雖も、人生の折り返し点にも近い35歳を過ぎれば18:00過ぎの松坂屋豊田店の刺身同様、結婚市場での商品価値は新品(初婚の意)でも半額、40歳ともなれば19:00の閉店と共にゴミ箱行きの刺身同様、価値はゼロになる、との認識が売れ残り組みにはないようだ。
全て人は野生動物同様、本来自己責任で人生を全うするのが理想だ。『揺り篭から墓場まで、国民に幸福な人生を政府が保証すべきだ』などと要求するのは、人類の英知が生み出した究極の理想にすら心地よく耳に響いてくる。しかし、誰かが財源を保障する手段がない限り、絵に書いた餅に過ぎない。イソップ物語の『猫の首に鈴を掛けろ』という提案と、本質的に異なるところは何らもない。
政府の責任(原始時代ならば部族集団)とは、病気など他の要因で収入確保の道が閉ざされている不幸な人達の最低限の救済、に留めるべきだ。戦後教育の失敗のためか、権利を声高に主張し義務を履行しない人間が増えすぎた。
自殺予備軍が100万人もいるそうだが、働ける体力がある我儘な健常者が自殺するのには誰にも遠慮は要らない。怠け者が減れば社会全体の負担が軽くなるだけではない。自殺者増の厳しい現実が反面教師として大きく作用し、政府が何の対策を打たなくても、誰もが真面目に働くようになる。
我が国が高齢化社会に突入した結果、介護要員が不足してきたそうだ。その結果、外国人活用論が喧(かまびす)しい。形式こそ異なれ外国人の奴隷化と何ら変わらない卑しい発想だ。国内には若者の失業者が溢れている。彼らをこそ採用し働かせるべきだ。
働きたくない理由にも笑止千万。人生の準備期である青少年時代に、生活基盤の決め手となる各種資格・技能・技術・諸学歴の獲得努力もせずに遊び回り、介護の仕事はきついのに給料が安いと不満たらたら。そんな苦労をするくらいなら、生活保護を受ける方が楽なのだそうだ。それならば生活保護費を激減させるのが筋だ。プライドを失った大人の再教育ほど難しいものはない。
敗戦後、日本の実情や日本人の主張には一顧だにせず、世界的には他に例を見ない理想的な憲法を、我が国は戦勝国に不幸にも押し付けられた結果、今や政府も困り果てている。乞食根性しか持っていない怠け者の大群が、強欲弁護士と組んで憲法を盾にしながら政府を威しまくっている!! 憲法改正は焦眉の急なのに、国会議員は私利私欲の権謀術策に明け暮れている。何と長閑(のどか)な国に変貌させられたことか!
A 勝手な企業経営者
企業経営者の言い分も単純だ。人口が減ると最終的な消費者が減り、企業の業績が落ちるので困ると言う。経営者が絶賛を浴びるためには、企業は永遠に成長しなければならないらしい。この主張が正しいのであれば、人口は無限に増加しなければならない。彼らもまた自己保身のために、需要者(国民)を手段として考えているだけだ。
経営者が心がけるべき課題とは、企業の成長(売り上げなど)が見込めなくとも、関係者や従業員が幸せと感じる経営を続けることにこそある。それが出来ない無能な経営者は潔(いさぎよ)く引退すべきだ。
どうしても企業を成長させたければ、海外需要を取り込む努力をこそすべきだ。輸出するもよし、現地法人を設立して現地の人たちが幸せを感じるような経営に努力するもよし。スイスや北欧のような人口小国でも、世界的に活躍している巨大企業がいくつも存在している。日本人の人口増加を期待すべきではない。彼らとは無関係な国民には迷惑千万な発想だ!
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可笑しな国債増発反対論 |
@ 国債の増発で、誰が損をするのか?
今や国債と地方公共債の残高は800兆円。1,000兆円を突破するのは時間の問題。将来少数化した子孫が返せなくなる、との老婆心から溢れ出るらしい危機感が喧(かまびす)しい。そんなことは心配無用だ。我が学生時代から50年間の間にラーメン・散髪代・電車賃・映画の入場料・初任給など人件費に直結する日本の物価は概ね10〜15倍になった。
個々の品目の物価上昇率は当然のことながら異なる。量産効果が劇的に現われる工業製品は物価の典型的な優等生だ。わが国には資源が乏しいが故に、国際的には高いと非難され続けてきたエネルギー産業の典型例である電力ですらも、家庭用電気代は1Kwhにつき12円から24円になっただけだ。
でも、あれこれを加重平均した物価の代表ともなる日本円の下落率は、1ドル=360円(1949年4月25日にGHQが決めた。円の内角は360度だからとの俗説も有るが・・・)に固定されてから今日までの60年間では数ある国際通貨の中でも最小。ドル・ポンド・マルクは日本円以上に下落した。
50年後の国債の実質価値は1/5〜1/10に減価すると考えるのが自然だ。つまり、徳政令の代わりにインフレが国債などの債務を実質的には棒引きにしてくれるのだ。人類は給料を上げて短期的には庶民を喜ばせながら、長期的には意図的にインフレを誘発させ、庶民が気付かないうちに公的債務を実質的には減少させてきた。これに勝る狡猾な解決策はない。
では、誰が損をしたことになるのか? 国民から集めた資金の運用に困り、国債を買い込まざるを得なかった金融機関のようにも一見感じるが、金融機関も実は何ら困らないのだ。国民に返すべき預貯金(1,400兆円)もインフレに連動して実質価値が下落しているからだ。最終的に損をするのは預貯金の提供者である国民だ。こんな単純なことは当局を初め関係者は言わぬが花、とばかりに触れないだけだ。
蟻の様になって働き、爪に火を点して貯金するのも程度問題だ。衣食住と子弟の養育及びお小遣いが賄える以上のお金を持っていても、使わないうちに減価するのだ。必要なだけの収入さえ日々安定して確保できさえすれば人生は安泰(これぞ正しく知足人生と確信!)だ。この事実は不労所得だけでは、快適な人生は全うできないことをも意味している。結局のところ『働かざる者、食うべからず』は、今尚普遍性を持つ真実だ。
日本では東京に限らず大都市の中心部から一戸建ちの大邸宅が殆ど消え去った。莫大な遺産を相続した筈の子孫でも、不労所得だけでは先祖並みの贅沢は出来ないことの生きた証拠だ。インフレに立ち向かえるだけの金融資産の蓄積が出来なければ、田中角栄の子孫と雖も相続税の支払いのために目黒の屋敷は泣く泣く切り売りせざるを得なかった。
A 国債の使途は?
所得税や消費税などの増税に国民が猛反対しているが、国債増発の裏技により財源不足は簡単に解決し、春闘などによる見せ掛けの昇給を見込んでも、インフレにより最終的には実質購買力が減少して増税と同じ効果がじわじわと現われる!!
この貴重な国債でインフラも更に整備し、少子化時代に増加する老人介護だけではなく、増加し続ける社会保障費用なども賄えることになる。子孫に金融資産は残せなくても、社会全体から見れば膨大な固定資産としての国富を遺産として引き渡せることになる。借金を残したと苦情を言われる筋合いは全く無い。
当然の結果として発生するインフレ率は海外主要国に合わせながら、今までと同じように円の為替相場が激変しない範囲に管理すればよいのだ。
市街地で見かける蜘蛛の巣も顔負けのような電線と浄化槽(我が家の浄化槽を撤去できたのは、何と新築後31年も待たされた平成15年。でも、豊田市の下水道整備が平成時代に完了するのか、私には今尚疑問)を日本全土から一刻も早く一掃して欲しい。
浄化槽は汲み取り式よりもましとは言え、雨水と共に廃水が流される下水溝からの悪臭が、雨水不足となる乾季には当然のように漂ってくる。公共下水道が未整備の新興住宅地を買った知人宅への訪問にはいつも躊躇している。
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■適正人口 |
@ 食糧生産から評価した適正人口
日本は欧州列強にほんのちょっとだけ海外進出が出遅れたばかりに、残念ながら狭い国土の中で1億人以上もの国民が犇(ひしめ)く結果となった。でも、今となっては其の環境で我慢して生き延びていく他に、選択肢が残されてはいない。海外移住者は必ずしも移住先の国では歓迎されないし、海外で永眠するほどの気概のある人は、我が周りには殆どいない。
シンガポールなどのように人口密度は高くても、絶対数としての人口が少ない都市国家と、世界190余ヶ国では国土面積でも上位(60位)に位置し、過大な人口(10位)が溢れている日本とは、適正人口は幾らかとの命題への解答を考える時、その視点は当然のように変わらざるを得ない。
以下に記した論旨は我が偏見と独断に基づく特殊解の一例である。
適正人口算出条件の一つは食糧の輸入が出来なくなった時の餓死の壁ではない。現在の食生活(生活水準の一つ)を維持できる食糧生産力の壁だ。現在の食料自給率は40%。これを使うと1.28*0.4=5,120万人。
でも、畚(もっこ。若い読者はご存知ではないかも知れないが・・・)を担いで新田開発を続けた人海戦術の江戸時代以前とは異なり、大型土木機械がふんだんに使える現代では、休耕田や原野の開墾はいとも簡単。直ぐにでも20%の食糧の増産は可能になる。英仏伊並みの6,000万人は悠々と生き延びられる計算だ。
日本の食糧自給率が低い主因は食糧生産力の壁ではなく、食糧生産の国際競争力の低さにある。関税を撤廃すれば更に自給率が下がるのは火を見るよりも明らか。しかし、関税を下げれば千万人前後の潜在失業者が農家から溢れ出て、社会不安の最大要因になるのは明らかだった。彼らを抱え込むために国民全体が、高価な農産物を買うようにせざるを得なかったのだ。
でも、待てば海路の日和りあり。此処数十年の間に起きた65歳未満の農業基幹従事者数の減少は劇的だ。今や敗戦直後の1,000万人台から100万人前後まで減少した。農水省の発表に寄れば主業農家(所得の50%以上が農業所得)は2000年の50万戸から2009年には34.5万戸まで劇的に減少したそうだ。
敗戦後に延々と数十兆円もかけた全国の耕地整理や圃場整備事業はほぼ完了した。かつての600万町歩(農家は600万戸)の耕地のうち、大型機械が投入できる優良農地400万町歩を20万戸の農家が引き受けられる態勢が整えば、自然と触れ合える農業は憧れの職業へと変わりそうだ。あと1〜2世代高々50年の我慢だ。
我が郷里、福岡県遠賀郡遠賀町大字上別府の小字高家では、終戦直後35戸の農家が40町歩の狭い農地にしがみ付いて暮らしていた。しかし、離農が進み今や2戸の若手に集約されようとしている。先祖から田畑を引き継ぎながらも、遂に離農した現在70歳以上の戦前戦中派には田畑を手放す心境にはなれないらしいが、農業の手伝いもせずに育った彼らの子供達(不在地主も多い)には農地への愛着も乏しく、農地を手放す(一反を米一俵/年で貸し出す場合を含む)ことへの抵抗感も少なくなってきたらしい。
江戸時代の静止人口は3,000万人と言われているが、我が独断する適正人口6,000万人は当時の二倍に相当する。これは見方を変えれば明治維新以来140年間の農業技術の進歩だ。全国の大規模国立大学の大半には農学部があるが、食糧増産技術には然して貢献していないのは情けない。
A 住宅環境から評価した適正人口
世界95ヶ国を漫遊して、アジア・アフリカ・中南米諸国のスラムに接する度に、胸を締め付けられるほどの悲しさが込み上げてきた。でも、我が祖国日本にも、この21世紀に至った現在でも尚、レベルの差こそあれスラムが大都市圏だけではなく、典型的な地方中核都市である豊田市にも残っている。スラムとは極端に劣悪な家屋の俗称に過ぎず、一国内での相対的な概念だ。
西欧人が東京から新幹線に乗って京都見物に来た時に、京都近辺の車窓に広がる文化住宅(京阪神地区の俗称らしい)を見たとき『ウサギ小屋』との発想を口にしたらしい。小さな家が美しい田園地帯に密集している。敗戦後の昭和20年代に全国的に建てられた長屋形式の公営住宅や石炭採掘会社の炭住(多くは風呂もない2K)より高級とは言え、日本を代表するような典型的なスラム住宅だ。
でも、西欧人も大きなことは言えない。都市化が進んだ独仏伊の都心には一戸建ち住宅は乏しく、天井が低く窓が小さな家からなる駐車場もないような集合住宅が密集している。彼らの一戸当たりの床面積は意外に狭い(過去20年間の我が国の新築住宅よりも狭そうだ)が故に、家財道具も必要最小限に留めている。箪笥や本箱が極端に少ない。
息が詰まるような生活空間からの脱出現象なのか、彼らは埃まみれになることもいとわず、大通りに面した都心のオープンカフェが大好きなようだ。自然を求めるためか、小さな窓には草花を植えた鉢植えを並べてリラックスできる環境造りへの努力も惜しまない。昼間でも照明が必須となる香港の高層住宅街では、早朝から小さな公園での陣取り合戦が凄まじい。悲しい努力だ。
これらの現象には、全て人には自然の中で生きたいとの本能的な願望が隠されている、との何よりの証拠のように私には感じられる。庭とは一家族につきテーブルと数脚の椅子が置ける程度の広さで十分だ。大きすぎる屋敷は美しく維持する努力だけで疲れてしまう。520坪の屋敷に住む73歳の実兄は、庭木や花壇の手入れだけで貴重な余生を終わりそうだ。
このように考えると、文化住宅といえども隣の屋敷を買い取って庭にすることが出来れば、一挙に快適な生活空間に変えられるのだ。詰まり全国全ての場所で二軒の敷地に一家族が住めれば、快適な生活空間に変わるのだ。この視点からでも人口が半分の6,000万人になれば、我が祖国でも快適な生活空間が確保される。
B 所用労働力から評価した適正人口
労働力が何人ならば産業間の労働負荷のバランスが取れて日本は快適か、との解は本来存在しないような気もするが、無責任な思考を続ければそれなりの特殊解が見えてくる。
平均的な労働者は40年間働いて、働く意欲があるかのごとく振舞ってハローワークに名前を登録すれば失業保険金が貰える。私も定年退職後毎月一回の義務を履行した結果、昭和13年度生まれから失業保険金は減額されたがそれでも約360万円貰えた。トヨタ勤務の長男を通じて社内販売の特典を活かしたらプログレが買えた。失業の記念品だ。
失業保険金受給者比率から計算すれば働く気のない人の概算失業率は1/40=2.5%。私が失業保険金を貰えた日数は360日だったが、その後支払い日数は削減されたので、働く気のない人の見せ掛けの失業率はもっと下がるのは自明だ。一方、政府が発表した2009年12月の完全失業率は8.4% なので本物の失業者数は大変多い。
日本の2009年12月の就業者数は6,223万人。平均扶養家族が1人、とすれば6,223*0.084*2=1,045万人は仕事のない人と家族だ。見方を変えれば日本では不要な人だ。
日本には国際競争力がある輸出産業だけではなく、あらゆる産業・職種が溢れている。農林漁業の関係者は終戦直後の50%前後から数パーセントにまで激減した。しかし、内需を当てにしながら細々と生きている労働生産性の低い職人や商店などの自営業がしぶとく生き残っている。所謂、三ちゃん(じいちゃん・ばあちゃん・母ちゃん・本人)職業だ。
我が高校同期の勝ち組自営業『自動車の整備&新車販売業』の友人は『ライバルは三ちゃん整備業、彼らは人件費を1/3にまで切り下げられる!』と言う。日本の輸出産業の労働生産性がいくら高いと自慢しても、国全体の労働生産性が低くなるのは三ちゃん職業を未だに抱え込んでいることにある。
我が独断では三ちゃん職業に隠されている潜在失業者は1,000万人。家族を入れれば2,000万人もいる。これに失業者家族を積算すれば3,000万人は不要となる。
現在人口12,000万人の消費活動のお陰で働いている、衣食住・公務員・交通機関・職人・各種サービス業などの宿木のような従事者の一部も総人口が減少すれば、限界集落で商人が廃業するように、職を失う(不用となる)ことは明白だ。これらの最終的な波及効果を家族込みで3,000万人と見積もれば、我が国の静止人口は6,000万人に落ち着く計算だ。
C 6,000万人になるのはいつか?
少子化が続けば我が国の人口がどのように変化するか、との推計は各種研究機関が研究成果を競うようにしてその詳細を発表している。しかし、これらは所詮多くの仮定の下で計算されているにすぎず、仮定を変えれば如何様にも答えは変わりうる。
法制度や世の中の風潮が変わり、出生率が激変した西欧諸国も多い。したがって単なる参考資料に過ぎないとは分かっているが、我が独断と類似の結論に達していたのを知ると、我が意を得たり、と思わざるを得ない。
インターネットで検索した我がお気に入りの一例を紹介したい。国立社会保障・人口問題研究所は推計人口を一年刻みで2100年まで作成・公表していた。全部をコピーする価値もないので、10年刻みで下記に転載した。読者よ、驚くなかれ。彼らも6,000万人を予想していたのだ!
2000 126926*1000人
2010 127473
2020 124107
2030 117580
2040 109338
2050 100593
2060 91593
2070 82506
2080 74931
2090 68966
2100 64137
蛇足・・・
人口問題の推計に必須なデータの一つである合計特殊出産率とは、人口統計上の指標で、一人の女性が一生に産む子供の数を示す。この指標によって、異なる時代、異なる集団間の出生による人口の自然増減を比較・評価することができる。でも、この言葉の中の『特殊』が何を意味しているのかインターネットでいろいろ調べたが、その解説には遂に出くわせなかった。
死亡率が不変で、合計特殊出生率が高ければ、将来の人口は自然増を示し、低ければ自然減を示すことになる。
仮に、調査対象における男女比が1対1であり、すべての女性が出産可能年齢以上まで生きるとすると、合計特殊出生率が2であれば人口は横ばいを示し、これを上回れば自然増、下回れば自然減となるはずである。 しかし、実際には生まれてくる子供の男女比は男性が若干高いこと、出産可能年齢以下で死亡する女性がいることから、自然増と自然減との境目は2.08とされている。
一方、期間合計特殊出生率はある年における全年齢の女性の出生状況を、一人の女性が行うと仮定して算出する数値であるから、調査対象のライフスタイルが世代ごとに異なる場合には、その値は「一人の女性が一生に産む子供の数」を正確に示さない。
具体的には、早婚化などにより出産年齢が早まると、早い年齢で出産する女性と、旧来のスタイルで出産する女性とが同じ年に存在することになるので、見かけ上の期間合計特殊出生率は高い値を示す。逆に、晩婚化が進行中ならば、見かけ上の期間合計特殊出生率は低い値を示す。
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■百年後の日本
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@ 美しい日本の復活
最近『日本の原風景』と称するテレビ番組が増えた。山紫水明を背景に茅葺の農家が主役。ゆったりとした屋敷内には四季の果樹が実り、手入れの行き届いた花壇も美しい。縁側では老夫婦が安楽椅子を揺らしながらのんびりと日向ぼっこ。日本のシャングリラと言わぬばかりのナレータの羨ましげな解説。
私はこの種のテレビ番組を見るたびに腹立たしい気分に襲われる。これぞ正しく限界集落の最後の輝きに過ぎないのだ。仲睦ましい老夫妻は先祖伝来の山林田畑の手入れも出来ず、仕事を求めて都会へ移住した子供達からの僅かな仕送りと国民年金とでやりくりしながら細々と余生を送っているのが実情だからだ。動物園のパンダのような見世物扱いをしているマスコミへの、我が腹から込み上げてくる怒りだ。
同工異曲に『美しい棚田』報道がある。我が先祖が営々と努力して築き上げた棚田での田植えや収穫作業にも一服の絵以上の美しさがある。自然の美しさに加えて貴重な人間の労働投入努力が察せられて見る人の心に迫るからだ。
でも、飽食に伴う米の消費低迷に加えて総人口の減少は米価の一層の下落を誘発し、効率の悪い棚田の維持コストを賄えなくなっているのが現実だ。ボランティアだけでは棚田の維持が不可能なのは誰の目にも明らかだ。
棚田も山間僻地の農地同様、耕作放棄地となり自然に還るしかないのだ。当初は美観のない荒地であっても、100年も経てば其の地で一番育ちやすい樹木に置き換えられ、山紫水明の原生林へと変化し、野生動物の世界へと戻るのだ。
A ダムの撤去
小人化が進めば耕地が減るだけではない。節水技術も進む結果、水の総需要も減ることになる。全国各地の中小治水ダムの存在意義も薄れ、山砂で埋没したダムから順番に撤去が始まるのも今や時間の問題だ。かくして我が祖国に原始時代の美しさがやっと復活するのだ。
B 人は町へ
都市間の高速鉄道・高速道路・航空輸送網だけではなく、都市圏内の鉄道・地下鉄・上下水道・都市高速道路網も今後100年間のインフラ投資で一新される。都市景観も一変し、優良住宅も蓄積され、やっと快適な日本が生まれる。
大部分の人口が都市部に集中すればインフラの投資効率も向上し、生活コストの低い快適な日本へと変身出来る。
田園地帯は優良農地主体の農業地帯に変わり、機械化された農業にも国際競争力が溢れると予想。面積の大小にかかわらず先進国(米・カナダ・オーストラリア・仏・独・英・スイス・・)は何処も食糧の自給率が高くなった。日本だけが例外になる理由がない。
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おわりに |
少子化が進めば、其の人数に見合ったように職業分布も変化する。社会は常に最適解を目指して徐々に変化するものだ。
私は少し早く生まれすぎた。美しくなった祖国を旅することもなく死んでいくのが無性に悔しい。
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読後感
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私も少子化大歓迎。人口6,000万に100年。待ちきれないね。移民反対。一人っ子政策を推進すれば30年で実現。この政府推計は強気予測だと思う。もっと急速に減るはず。現代日本人の我儘体質は変わらない。CIAの予測では、自民党政権崩壊して日本は、これからは混迷の10年だと。
都市人口は98%として、国土の大半は山林原野に。隅々まで耕すのは異常だ。中国の山奥では棚田が見事だったが、都市へ出稼ぎが始まったので早晩消える運命。山林原野は鳥獣に返還。農業生産などやる必要がない。輸入すればいい。石油と同じだ。
2%の農業人口に期待するのは無理だ。葬儀用の白菊作りでいい。住宅も日本は世界最高水準だ。三ちゃんの生産性。どうでもいいね。そもそも「生産性」はもう死語だ。「命を大事に」と総理も言っている。
「コンクリートから人へ」ということで、インフラ整備は終了。日本の整備水準はやりすぎ。インフラ整備を期待するなら田舎へ移住すべき。老人ホームも九州の方が安く、かつ職員の質がいい。大都会で質の悪い職員に縛られたり殴られたりしたら大変だ。石松氏もピンピンコロリ(PPK)とは限らない。
国債発行は良くないね。今の国債はインフラに廻らない。ばら撒きだ。インフレは来ない。これからは100年デフレだ。国債は返す必要がない。しかし買える人がいなくなる。私はマン(投資信託運用会社)と香港ドルの下落で1ヶ月で200万円損失。泣いている。
お互いに人口半減社会を見られないのは残念。でも地方には人口半減市町村が一杯ある。社員半減企業も多い。造船所城下町など(相生とか)。そこに行けば先例あり。
其の2。
少子化読後感(Iまで)を読んだ。子育て環境の厳しさに一人言及。少子化対策強化を騒いでいる人はいないね。少子化対策も経済成長対策も特に要らないね。
江戸時代3000万人というが、戦国時代は1000万人だったそうだ。そのくらいでいいではないか?関ヶ原の東西対抗15万人というのは今なら200万人の大軍になる。
核家族で、また労働強化の世界で、夫婦共稼ぎなら子育ての余裕はないね。職場を「ゆとり職場」にしないかぎり少子化は不可避。あるいは大家族主義に戻るか。
個人の権利、利益を追求する社会では子育ても無理だろう。輸入民主主義の行き着く先は少子化になった。でも1000万人社会はいいと思うね。北欧並みの人口密度だ。
過渡期においては老人介護が大産業になる。知人の母も「胃ろう」生活。毎月60万円自己負担。
其の3(平成22年10月11日)⇒半年前に書いた読後感があるのに忘れたらしい⇒認知症の始まり?
少子化大賛成。少子化対策は不要。移民受け入れは反対。人口は早く6000万人レベルになってほしい。少子化を加速すべし。延命治療反対。食料自給率はどうでもいい。外貨はあまっている。食料は輸入すべし。まずくて高い国産食品は困る。
生涯未婚者。勝手にしろ。失業率向上。これも大賛成。老人介護に従事すべし。円高で企業流出。これも大賛成。工場のない緑の日本。トヨタ本社も中国へ。中国は名字は1字。豊田ならぬ「豊章男」。
永久ゼロ金利で老朽過剰設備も永久保存。老朽設備には老朽社員が張りつく。値下げ以外に対策なし。ますますデフレ。デフレ大賛成だね。ホテルも値崩れ。大賛成。不動産も下落、平均賃金も下落。みんな快感だね。
私は日本にとっての命取りは「戦後導入したアメリカ民主主義」とみる。当分駄目だね。日本の再建は、中・韓からの渡来人の手による必要がある。今の敗戦骨抜き日本人(これも昔は渡来人)は駄目だ。古代日本同様、大陸からの新渡来人が必要。中国・韓国政府に頼るしかない。
@ トヨタ同期・入社一年後に依願退職・工&経済・私大教授(国際経済)・波乱万丈の人生・北京美人と再婚・査読を依頼した⇒読後感を拝受
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お元気でなによりです。全く同意です。
これ以上人口が増えても・・。わが国は食べていける職場や仕事を提供できません。危惧しています。若者の就活への焦燥感、中高年の高齢化に伴う問題山積。
仰せの通りで同意。また随筆等楽しみにしています。
A 健康⇒鼠退治騒動(平成18年9月18日)を参考にされてご自宅の鼠退治に成功された方・未だお会いした事もない方
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お久しぶりです。お元気なホームページを拝読し安心しました。少子化は先進国の問題のように思います。
小生も今年で兄弟が全部他界しました。小生が一人残った感じは大変寂しい気持ちで一杯です。その意味では少子化が本当によいのかどうか考えることもあります。又女性の社会進出と大家族制度の崩壊で子供を育てる環境が厳しくなっているのも現実ですね。少し応援が必要では無いでしょうか。こんなことを思う今日このごろです。
B ゴルフ仲間・超上手い・多重がん仲間・今年夏引退される予定
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『少子化万歳!』は、短編と思いきや、いろいろな切り口から考察されており、面白く一気に読ませていただきました。
少子高齢化は、高齢者の増加に対して労働人口の比率が下がり、高齢者を扶養する負担が増えることが問題視されていますが、これを読んで少子化による人口減少の問題は、心配する必要がなくなり、安心することができ有難うございました。この随想により、世論が盛り上がるきっかけになれば、万歳ですね。
僭越ながら、少子高齢化対策を独断で補足させていただければ、年齢をグループ化(例えば10歳刻みに20〜29歳、30〜39歳、40〜49歳、・・・・70〜79歳、80歳以上の7クラス)し、それぞれのグループ内で税金と年金の費用の負担と受益を賄う方式にする方法があり、この方式では年代間の不公平感は少なくなり、若者の年金加入率の増加が期待されます。高齢者の金融資産の格差是正にもなるでしょう。
この方法は、高齢先進国のシニアーのスポーツ界には既に30年以上前から行なわれており、マスターズ陸上や水泳のように、5歳刻みの年齢のクラス分けにより、同じエージグループの選手同士で競いあう方法です。
マスターズの室伏?元気なハンマー投げ爺・・・山田博嗣より
C トヨタOB・超一流スポーツマン・各種記録保持者
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メ-ル有難う御座います。最近特に気なることがあります。マスコミもそうですが、マイナスに物事を見る向きが多過ぎるように思います。解説者、評論家しかりです。少子高齢化は世の流れですので、マイナスもあれば、プラスも必ずあるわけですので、バタバタすることはないと思います。貴方のメッセ-ジに同感です。
器を小さくすればいいことですよね。それぞれが自分流で自己のやるべきことをしっかりと持つ事ではないでしょうか。自己責任は自分に言い聞かせることで、他人に向けて発する言葉では無いと思いますが?今私は付録の人生ですので小さい事で満足しています。日々を自分流の決めた行動が出来れば充分です。
十年前に一度、三途の川を渡りかけました。--誰かは判りませんでしたが、引っ張って戻してくれた人が夢うつつに居ました。だから今生きていることは、付録なんです。有り難く感謝しています。
蛇弁を申しましたこと容赦下さい。日射しも徐々に明るく強くなってきました、間も無く春到来です。納得のできる日々をお暮らしください。今後とも宜しくご指導の程お願い致します。
D テニスクラブで出会った方・リハビリ10年⇒超人的な努力⇒元気回復!
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お便りありがとうございました。ホームページを興味深く読ませていただきました。
さて、造園会社に転職して一年半になりました。最近全国各地で大きな木が突然枯れる被害が広がっています。長年この研究をされている京都府立大学の先生を招いて、先週土曜日に社内研修会を開きました。
ナガキクイムシという昆虫が住み着いて、枯らしてしまうのですが、その原因は、山林の管理をしなくなった人間の側にあるとのこと。
少子化と高齢化社会はセットであり、とりわけ農林業に携わる人々の高齢化が、山林や農地の荒廃を加速しています。少子化は日本だけでなく先進国はみな同じ。一人っ子政策の中国でもそう遠くないという話を聞きました。
地球が支える事が出来る総人口というようなマクロ的な視点も重要ですが、人口分布がどう変化していくのかということも細かく見ていく必要がある思います。
鎮守の森の大木が突然枯れても、すぐ自分の生活には影響しないかも知れませんが、過疎化の進展は廻りまわって思わぬところに影響を及ぼすものだと感じました。
農地を120坪借りて、5年ほど前から家庭菜園をやっています。周りの農家の皆さんも高齢化が進み、農作業が大変だからと出荷する野菜の生産を少しずつ減らしています。この先食料の安全確保も考えておく必要があるかも知れません。
読後感というほどのものでは有りませんが、お礼方々ご返信まで。
E トヨタ&大学後輩・工・現役時代にお付き合いしていなかったので特徴も思い出せず・・・。
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「少子化万歳」拝読しました。世の中少子化少子化と騒ぎ立てている昨今ですが、小生も些か疑問を持っている次第です。
人間の欲望には哀しいほど際限がありません。生活の利便性・快適性・迅速性を追求した結果、地球の気圏・水圏・地圏は著しく影響を受け、地球上に生息する動植物の生態系も大きく変化してきました。この結果人類を頂点とする食物連鎖のピラミッドは、もはや60億をこえる人間を支えられなくなってきたようです。
食物連鎖の中ですでに絶滅した種が出ているのはその証左でしょう。このピラミッドが安定を保持するには下段の生物生産量は、上段における捕食量の10倍は必要といわれていますので、人類の位置する最上段より4段下の緑色植物が生産すべき量は10,000倍になります。地球が生産できる量はその数十分の1に過ぎないので、すでに地球は破綻していると試算している人もいるぐらいです。
このように考えると60億をこえる人口を抱えたまま人類が生き延びることは到底不可能に近く、一刻も早く少なくとも20世紀初頭の16億レベルに、世界の人口を戻すよう大きく舵を切るときだと思います。日本は現在の1.2億から江戸時代の3000万に戻ることになります。
上述の人間の業ともいえる“足るを知らぬ”欲望を放擲(ほうてき)し、“足るを知る”ことに思いを致し、地球資源を浪費している非に気づかなければならないと思います。人口の増加すなわち個体数の増加は種の旺盛な生命力を示しますが、それが絶滅の要因にもなりうることを肝に銘じ「知足」の第一歩を踏み出すときです。
鼠は個体数が急増すると集団自殺を遂げて種の保存をはかるそうですが、いまや人間にとっても切実な問題になってくるでしょう。
F 大学教養部級友・工・いつも的確な読後感を賜る方
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こんにちは。貴殿の精緻な論文は、凡人の私には読む気力を萎えさせるので、少子化・人口増加の行く末を、皆様の読後感を参考に考えてみます。
先進国は、後進国からの搾取で繁栄。競争激化で種の保存の意欲も減退。後進国は、深いことなぞ考えず、性欲のおもむくままに人口増加⇒地球号の定員オーバーに。先進国は、搾取してきた後進国に仕返しされるのです。
後進国への教育⇒先進国への仲間入り⇒地球全国が先進国に。これこそが地球繁栄への鍵ではないでしょうか。
搾取の行き先は、仕返しです。では!
G 財テクの神様・お若いのに所謂富裕層・まだお会いした事もない方
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石松論文に洗脳されて、少子化は悪くないね!という気になりました。しかし、小学生の登下校の群れに会うと、言いようのない希望と明るさを感じます。やはりバランスの取れた出生率が欲しい!
「愚かな国民」の項の記述には全く同感です。子供手当・生活保護など福祉がますます厚くなり、つらい仕事に就くよりフリーターになる。高福祉に反対する政党もない。票が入らないからだ。
かくして、日本国民は労働意欲が減退し、ハングリー精神も失せる。幕内力士の4割が外国人になった。相撲界だけの話ではない!
H トヨタ先輩・工・ゴルフ&テニス&月1回の温泉旅行仲間・囲碁名人・奥様の絵や書は玄人レベル・孫は都道府県立高校で全国一の岡崎高校・今も尚私の人生の大先生
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渾身の「少子化万歳」を拝読しました。この地球上に起きている災いの多くは、ご指摘の通り増殖しすぎた人類の所業に原因が帰せられるは明らかです。騒ぎになっている温室効果ガスにしても、人類が掘り出さなければこんなことにはならなかったですし、それとてもいずれ氷河期に入ったときに人口問題と一緒に解決がつくことではありましょう。
年間の自殺者と引取り手がなくて無縁墓地に葬られる人がそれぞれ三万人を超え、若者の多くに仕事を与えられなくなっている社会は、明らかに人口過剰による悲鳴を発している状況です。仰る通り、少子化こそが地球と人類を救うことになるでしょう。
欧米諸国が手本としてきた民主主義発祥の地、古代ギリシャも盛期は長くなかった。アメリカ合衆国を見るまでもなく、それは衆愚政治に陥って無限にGDP即・人口の拡大を追い求めるだけである。
石松流「知足生活」で、ブータンのようにGHP(国民総幸福)を追及するような発想の転換が、社会全体に必要になってきていると思います。
その2。
「古希も過ぎたことだし、ここらで...」と同窓生からクラス会開催の催促があり、美瑛在住の友人と夏の北海道での開催を企画して通知を出しました。
1月末までに参加の意思を返事して貰うようにしたところ、精密工学科28人であったのが卒業四十周年記念同窓会のときから既に3人が欠け、6人からは自身の体調不良や家族の介護で参加は難しいとの返事が入りました。
未だ返信のないのが3人あり、気になっています。わが身も身辺整理を急ぐ必要があると実感させられたしだいです。そんな訳で、ここ一ヶ月はバタバタしており、ご案内を頂きながら拝読の機会を延ばしていて失礼しました。
それにしても、先進国の少子化は自然の摂理で起こっている現象であり、時の権力の都合でおかしな政策を採るのは、社会の歪みをより大きくすることになると懸念しています。孫のいないわが血筋は娘と息子の代で絶え、これで地球環境の正常化に幾らかでもお役に立つと思っています。
I トヨタ先輩・工・入社後早々と依願退職⇒郷里の会社で大出世・稀代(きたい)の発明考案王・いつも目の冷めるような読後感を賜る方
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