産院での極楽生活

4月23日(水) 1日目 

 分娩室から、病室に移動。私はベッド、とうちゃんはソファーで一休み。
 6時半。そろそろおばあちゃんもおきている時間。とうちゃんが電話で、無事生まれたことを報告する。タクも途中でおきることなく、まだ寝ているとのことで、ほっと一安心。
 7時に玄関から出られるので、とうちゃんは、帰宅。今日は、タクを保育園に送っていった後、出勤。大丈夫かなあ。ご苦労様。

 朝、寝ていると、ノックの音。そして、「おはようございます」とうちゃんがまた来てくれたのかな。
いいかげんに返事をして振り向くと、なんと、担当の先生!(昨日の先生はもう一人の方の先生だったので)わざわざ病室まで来てくださるなんて、感激!「昨日の健診の時は、今日生まれるなんて全然思ってませんでした。」と話すと「でも、いい感じでしたからね。」と。先生にもっと感謝の言葉を伝えたかったけど、これから診察の時間なので、いい言葉が見つからないまま、先生はにっこり笑って出ていかれました。

 出産当日は、母子別室。でも、早朝に出産し、一日が長い私は、赤ちゃんに会いたくてたまらない。2回目に「だっこさせてください」とナースステーションに行った時、「おっぱいをあげてみますか?」と誘われる。「はい!やりたいです!」と二つ返事で授乳室へ。まだおっぱいは張ってないし、全然出なかったけど。タクが吸いやすい乳首にしてくれたのでとても吸い付きはよかった。
ミルクもがぶがぶ一気のみ。

 午後、実家の両親がお見舞い。朝、電話した時に「お笑い系の顔だよ」と伝えたので、少し心配したようで、実際のたまおをみると「かわいいじゃん。いい顔じゃん。変な顔じゃないよ」と。
ちょっとまって。「お笑い系の顔」とは言ったけど、「変な顔」とは言ってませんけど・・・。
 相変わらず、大量のケーキを買ってきてくれ、おいしくいただきました。もう、体重管理のことを気にしないでいいのがうれしい。これから、母乳がたっぷり出るはず(?)だから。

 6時半。保育園の帰りにとうちゃんとタクが来る。タク、よくがんばったね。がまんしたね。考えてみれば、生まれてから、こんなに長い時間かあちゃんと離れていたのは、初めてだけど、お母さんは赤ちゃんを産んで病院なんだ、ぼくはおにいちゃんなんだ、とタクなりに自分を納得させていたんだね。なんだかとても久しぶりに会った感じのするタクは、もうお兄ちゃんの顔で、赤ちゃんにわらいかけて、「いいこいいこ」していた。ありがとう、タク!

4月24日(木) 2日目

 

 4時。自然に目が覚めてしまう。たまおは、ナースステーションに預かってもらっている。はやくあいにいきたいなあ・・・。
 8時に朝食。ダイニングへ。みんなで集まって食べるので、お友達になれるのがこの病院のいいところ。出産以外で入院している患者さんもみえるけど、そういう方は、部屋食なので、気兼ねなくおしゃべりができる。だけど、出産以外の方のフロアは、新生児室と同じなので、つらい思いをしている人もいるのではないかな。他の病院で流産の時入院したけど、新生児室なんて寄り付きもしたくなかったし、赤ちゃんの声も聞きたくなかったから・・・

 今日から昼間は、たまおと一緒に過ごせる。まずは、授乳室で授乳。と、いってもまだおっぱいは出てないようで、体重は授乳前とかわらない。ミルクを20mlあげるとおいしそうに飲み干す。お口の中で「ジュ―!ジュ―!」と音がしている。うんちは、黒くてネチョーっとしている。見た感じは岩海苔みたい。「のりべん」か?

 11時半。今日は、マタニティービクスの日。先生に報告がしたくて、1階におりていくと、ちょうど帰られるところだった。「うまれちゃいました!」と報告。一緒に写真をとろうと思ってデジカメを持ってきたのに、CFカードが入ってなくて・・・。まったくドジは、あいかわらずだ。先生がご自分のカメラでとってくださった。

 1時。ともりんが遠くて、しかも雨降りなのにお見舞いに来てくれる。おやつと、私にって、トトロのぬいぐるみをいただいた。とってもかわいいの。たまおに、じゃなくてわたしにもらったのよ。このあたりは、ともりんが先生だったころの校区なので、窓から見える景色について話したり、弟さんの子も最近生まれたのでその話をしたりする。きのう、とうちゃんがともりんにもらったイギリスの紅茶のティーパックを持ってきてくれたので、いただいた和菓子と一緒にさっそくおやつにする。
 その間、たまおはずっとおきていて、なんとなくぐずっていた。どうもさっきのミルクが足りなかったらしい。ずっと抱いていてもまだまだ軽いから楽なもんだ。そうこうしているうちに、授乳時間が来てしまった。ともりんに「ワイドショーでも見てて」と言って、部屋で待っててもらうことにして、授乳室へ。でも、ともりんは、あとに用事があって、授乳室までバイバイしにきてくれた。引き止めてごめん。しかも、部屋の湯飲みまで洗ってくれたのね。すまんのう。

 夕方、とうちゃん、タク、、おばあちゃんが来てくれた。イチゴやメロン、ブドウのお土産つき。くだもの、うれしいわあ。朝、電話をした時、「今からねえ、かあちゃんのところに行きたい。」と泣きそうになっていたので心配していたけど、その時言っただけだそうでよかった。おじいちゃんが入院しているのと重なってしまい、おばあちゃんやとうちゃんが忙しすぎないか、心配だけど「大丈夫。気にしないで」と言ってくれる。本当にありがたい。甘えていいのかな。
 「かあちゃん、もうおなかにあかちゃんいないから、抱っこできるんだよ」と言うと、とっても照れくさそうに抱きついてくる。抱き上げると、ずっしり重い。あらためて思う。タクだって、たまおぐらい小さかったんだよ。大きくなったね。たくましくなったね。
 帰り際、「たくちゃん、かあちゃんといる。」と言うので、「下まで一緒に行くよ。手、つなご」と言って、下まで見送りに行くと、あっさりバイバイができる。

 今日まで夜は見てもらえるんだけど、がんばって夜もおっぱいをあげたら、出るようになるかな、と思う。でもこれから、1年は続けて寝られないからやっぱり看護婦さんに甘えちゃおう。
 寝る前に、おっぱいをしぼってみたら、10ml出た。黄色い濃そうなおっぱい。冷蔵庫に入れておく。

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お昼ご飯は中華

初公開。
ともりんです。
さまになってるでしょ。
お母さんみたい。

ともりんにいただいた
トトロと

こっちは、タクが「かあちゃんにぷぜれんと(プレゼント)」と言ってくれた、塗り絵。

おやつ!白玉あんみつ

おばあちゃん、タクと一緒に