モロッコ読後感(22ページまで)
「石松旅行記」は何時も読むのが大変。大体他人に読ませるという姿勢で書いた文章ではない。私は有償の仕事で忙しいから、本来は無報酬の仕事は後回しだが、石松大先生のうんちくを傾けた旅行記なので、襟を正して拝読。しかし今回は、読んでみるとうんちくが大分減ったね。いよいよ後期高齢者だ。
私は今キルギス共和国のビシュケクにいる。当地政府の運輸通信省の一室で、「全国交通総合マスタープラン(2025年次目標)」を作成中。スポンサーはアジア開発銀行。現在は第二次出張中。8月3日朝ビシュケク空港発、ウルムチ乗り換え⇒北京⇒成田と飛んで一時帰国。引き続き8月20日朝成田空港発で第三次キルギス出張。
まず、キルギスは途上国なので大容量添付メイルの受信に苦労したが、ウエブメール方式で何とか受信。大きな写真の連続には閉口。それにしても石松氏自認の通り、「石松氏も老いたり」だね。
まず、最初のページの「首に蛇のからまった写真」、「本人お気に入りの写真」で冒頭に持って来たようだ。代表的写真という点では同感だが、何というか、老醜、意固地、偏屈、延命本能、痴呆開始、すべて出ている。ズバリだね。葬儀用写真にも最適。中国(ロシアもそうらしい)の高級墓地のように、墓石にぜひ貼り付けることをお勧めする。バランスを取るために若い日の写真も一緒に。
それにしても旅行記タイトルがモロッコで、いきなりアブダビの話ではびっくりする。ぜひ旅行社が苦心して作ったタイトルを若干短縮して掲載すべし。例によって、日程表も地図もない。とにかく地理に弱い石松氏だ。歴史には強いが。どこを動き回ったのかさっぱり判らない。専門外の分野の「出来の悪い未完成論文」の査読を頼まれたようなものだ。疲れるね。
私はモロッコには行ったことがない。JBICのモロッコの全国水道調査出張の話が2006年秋にあった、行きたかったが同志社大学院の講義と若干ぶつかるので辞退した。当初2週間の休講だから、行けばよかったと今は思っている。
インターネットで旅行業者の日程表を取り寄せ、パソコン地図のモロッコを拡大して、大体の行動範囲は分かった。行程にある世界遺跡もインターネットで大分分ったが、とにかく今は仕事で忙しい。年金生活14年の石松氏とはもう同期生というよりも親子ぐらいの年齢差だね。
石松氏も大分弱ってきたようだ。がん患者の10年来の延命努力にも限度あるだろう。「もう十分延命努力したから、そろそろいかが」というべきか?それとも「更に一層の延命努力を」と励ますべきか?
それにしても、旅行費用が安すぎる。これでは業者も大変だ。エティハド航空はアブダビの航空会社、昨年初めて成田にも就航した。私も宣伝の記念品を同社から貰った。中東の航空会社の雄は、ドバイ拠点のエミレーツ航空。今や世界で評価ナンバーワン。中東(もっと広くイスラム圏)の航空ハブのドバイ空港を知らなくて、世界漫遊100か国というのも、嫌味、老醜まき散らしだけだったのか?エミレーツ航空の飛行機は3年で売却。常に最新の機種だ。エミレーツのファーストクラスは最高だそうだ。冥途の土産にお薦め。私は乗ったことはない。航空券は何時もスポンサーから現物支給だから選べない。
成田の保安サービス料の受取人は、空港会社。荷物検査や警備員の費用になる。
4ページのリニア鉄道は不要。今でもリムジンバスで両空港は60分。それで十分。国際線発着回数は現在成田・羽田の両空港で28万回、2014年で36万回。これで限度だろう。だんだん生産年齢人口は減ってゆく。旅行人口も減ってゆく。日本人は次第に貧しくなって行くし。福岡新空港も国内線中心だろう。北京第二空港は滑走路9本だと(2017年完成予定)。
ビールのグラスを冷やすというのは芦屋令嬢育ちの奥様に教わった(福岡県芦屋町ではない。神戸の芦屋市)。
8ページ記事、500円の地球儀とは情けないね。今はもっと立派なのが沢山ある。猫に小判だが。エンパイヤステートビルには私は1970年。3年先輩。汚いNYにはがっくり。ノーフォークの軍港からグレイハウントでNY見物。
ドバイ、イスタンブール、タージマハール、サマルカンド、いずれも行ったことはない。私も年金生活者になったらいずれは行きたい。アブダビ・カサブランカの飛行時間8時間など当り前でしょう。地球儀が頭に入っていない。石松氏への香典は地球儀の現物で差し上げて一緒に火葬だね。
1999年に象牙海岸に2往復、パリ⇒アビジャン間を4回飛んだ。夜間飛行では地中海の星空が美しく、昼間はアトラス山脈を越えたら広いサハラ砂漠があった。
タジン鍋は知らなかった。キルギスでも野菜の水分を利用する鍋料理をやっている。おいしかった。
エルフードもイフランもデジタル地図で位置は判明。22ページのズイズ渓谷はまだ判らない。今日はここまで、疲れた(22ページ)。
読後感続き
さて今日はズイズ渓谷から。インターネットで一連のズイズ渓谷の写真を数枚紹介している人がいる。判りやすい写真だ。なにしろ石松旅行記は「未完成論文」で、インターネットで第三者の旅行記を幾つか参照しないと、どこを動き回ったのか良く判らない。今回の石松ツアーのルートは標準コースのようで、同じコースを拡大地図や一連の写真入りで要領よく紹介している旅行記もあり、それらを読んで段々現地事情が分かってきた。
今日はキルギス最後の日曜日でホテルでは荷造りもあり、また同僚への追加説明資料作りもあり忙しい。石松氏は最近まで日経、朝日を取っていたそうだが、私は、はるか前にやめている。インターネットの無料記事で日経は十分。日経など読んでいるから日本人団員は今や鉄道建設の意義も判らなくなってしまった。相変わらず貨物量予測とかライバル線との運賃比較などやって、また日本国内のノロノロ鉄道建設ペースでキルギス国内268キロを2025年完成だといっている。
キルギス交通総投資計画額の70%を占める(将来は欧亜)東西連絡鉄道は、中国が「コンセッションで建設免許をとり、中国資金で、中国のために建設して、中国のために運転する鉄道」だというのが判らない。2014年米軍アフガン撤退後のアフガン南北分割に参加するためにも中国は当該鉄道建設を急いでいる。年々何千キロという鉄道をどんどん開通させて中国の国内鉄道建設部隊が乗り込んで来るのだから、あっという間にキルギス区間268キロは完成して更に西へ進む。
さてモロッコ旅行記後半はインターネットで読んだが、分類がアフリカでないのはおかしい。モロッコは北アフリカだが、アフリカはアフリカ。キルギスの方を画面で先に読んだ。やはり今いるところはピンと来るね。
それに、キルギス旅行記の時は、石松頭脳も明晰だね。性格はよいとは言えないが。同行者の記述も詳しい。年金100万円の実業家には感心。私も金融資産は個人年金タイプにしておくべきだった。そうでないと、お金を使えない。個人年金については研究不足だった。家内は残高を増やすことに今でも固執している。稼ぐだけの人生はむなしい。
福岡市水道局のHPはパキスタンで業務上見た。筑後川から水が来ているはずだ。中国の「南水北調」プロジェクトには世界銀行中国水道案件で、以前関係した。長江⇒黄河⇒北京へ水を送る。ルートも3本ある。大運河も改修して活用する(東ルート?)。中国の土木工事はスケールが大きい。万里の長城をはじめとして。
アトラス山脈は飛行機から見ただけだが、天山山脈もいいね。毎回ウルムチからの飛行機で見ている。
マラケシュもドバイもいつかは行ってみたい。評判最高のエミレーツ航空で。日本の自宅には「地球の歩き方(モロッコ)」が、結局辞退した出張準備の際に、買ったのがある、まずそれを読んでからモロッコを勉強。今は忙しい。これで読後感は終わり。
|