国土の美しさとは、人口と面積との比率とか経済力とかとは無関係のようだ。シンガポールとクアラルンプール、ドイツやスイスの美しさに接する度に『これは政府と国民の美学の問題である』と益々確信するようになった。
シンガポールは狭い国土にひしめく程の国民がいても、美しい。マレーシアは、フイリピン・ベトナム・ノルウェー・フィンランドとほぼ等しい33万平方uの国土に、僅か1,700万人が住むだけの恵まれた環境にある上に、国を挙げて努力するから『やっぱり』と納得がいく程に美しい。ベトナム人は貧しいけれども、一所懸命に清掃するから、道路はいつも綺麗にキープされている。
私はせめて自宅の猫の額程の庭の草だけでも『今年こそは綺麗に、むしり取り続けたい』と決心だけはしているものの、土日の全てをゴルフとテニスで潰しているため、結局の所三日坊主からは脱皮出来ず、草ぼうぼうの中に蚊が飛び回っている自然と同居しながら生きている。ああ! !。
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