児童図書館にはひらがなだけの絵本、学習漫画などもどっさりとあった。こちらも、紙芝居とは独立に1人5冊まで借りられた。最初の頃は子供は絵を眺めるだけでも楽しそうだった。徐々に、自然に字も読み始めた。幼稚園を卒業する頃には黙々と本を読む習慣ができた。
子供用の本も紙芝居と一緒に借り始め、長女が小学校に入学した頃からは毎回25冊の上限まで借り始めた。本は厚さが2〜3cmあるため、一番大きな風呂敷でも25冊が限界でもあった。子供3人と一緒に図書館へ出かけ、読みたい本を選ばせた。親として読ませたい本も追加した。いつの間にか、私がダントツの図書館利用者になっていた。新刊書が入荷すると係員がそのつど教えてくれた。
子供達にはどんな種類の本でも良いから毎日最低一冊は読むようにとノルマを課した。子供がどんな分野に関心を持っているかは解らなかったので、取り敢えずあらゆる分野の本を借りた。
学習漫画や歴史漫画には特に関心を示した。末子が小学校を卒業するまで続けた。それまでに読んだ本は3人とも、累積2,000冊に達したと推定している。小学校4年生の頃には、教育漢字は殆ど読めるようになっていた。読書を通じて自然に覚えていたのだ。
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