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健康
           
全身痙攣(平成7年9月18日脱稿)

   平成7年8月27日、何時ものように名古屋グリーンテニスで半日プレイをした。仲間が疲れたと言うので目標の6セットには辿り着けずに、5セット終了時点で解散した。

   その時点までの水分の摂取量は、早朝に薄い砂糖抜きの紅茶を3リットル、プレイ中には間歇的にビールを500CC+ 500CC+633CC飲んでいた。

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はじめに

   当日の最高気温は名古屋では38.9度だったが、名古屋グリーンテニスのセンターコートはコンクリートの擁壁で囲まれているので40度くらいはあったかも知れない。何時ものように解散後、120度のサウナに入った。夏でも連続して10分は入っているのだが、当日は僅か4分経過時点で何処となく軽い吐き気を感じ気分が悪くなったので、サウナから飛び出し、水温を30度位に下げた風呂に入って体を冷やした。

   一段落して帰宅の途に付いた。途中異常に喉が乾いた。帰宅後に大急ぎで氷で冷やした水を1リットル位がぶ飲みした。暑かったのでファンコイル・ユニットの前で、ブリーフ1枚と上の下着1枚のまま寝そべった。30分間うつらうつらと過ごした。

   そのとき突然両足が痛み始めた。荊妻と長女は台湾旅行中。自宅には誰もいなかった。
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過去の体験

   テニスのやり過ぎの疲労と脱水から既に4回の全身こむらがえりで苦しんだ体験があった。

   第1回目は帰宅途中、車の運転時に発生した。事故を恐れ車を路肩に止め小雨の中、歩道にあお向けになって2時間くらい休んだ。その間バスの運転手やタクシードライバーは異状に気付き、救助の意向を示したが大したことはないからと言ってお断りした。

   第2回目はテニスを終えて帰宅後発生した。3時間程度苦しんだ後自然に回復した。

   第3回目は3年前に帰宅後発生した。2〜3時間経っても痛みが取れない。家には誰もいなかったこともあり、我慢出来ずに救急車を呼んだ。電話を受けた担当者の質問には“年齢”があった。心筋梗塞を一番先に連想するようだった。救急車は道を間違え、家の前を通り過ぎて舞い戻ったので10分位掛かった。そのため一層待ちどおしかったが、救急隊員が我が家に辿り着いた時には痛みは嘘のように消えていた。

   経緯を説明してお詫びし、お引取り願った。“再発したら、遠慮は要りません。またお気軽にご連絡下さい”と言ってくれたが嬉しかった。近所の子供が大勢集まってきたのが気恥ずかしかった。

   第4回目は本年8月の連休中に発生した。サウナから出た後、服を着たまま冷房の効いたロッカールームの長椅子の上で30分位寝そべっていたら、急にこむらがえりが発生して歩けなくなってしまった。今度は全身こむらがえりを体験したことのあるテニス仲間がいた。体を冷やしたら良くないと言う。3人掛かりで風呂まで運んで繰れた。痛くて服は脱げなかったので、着たまま風呂にどぼんと入った。

   途中クラブハウスの支配人やテニススクールの指導員が様子を見に来た。仲間も1時間くらいロビーで待ってくれた後、再確認のため様子を見に風呂まで時々顔を出してくれた。徐々に快方に向かっていることを伝えたところ、夫々安心して帰宅した。

   途中服も脱げるようになった。3時間位風呂に入っていたらす〜と痛みが取れたので、やれやれとは思いながらも濡れた服を着たまま帰宅した。正しい治療法については実のところ誰も知らないようだった。
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今回の経緯

   過去の体験からじっと我慢すればキットその内には痛みも取れるだろうとは思ったが、この機会に正しい治療法も知りたいとの誘惑に負け、救急車を呼んでしまった。

   痛くて立ち上がれなかったが、電話のコードには幸いにも手が届いたので助かった。患者の体の曲り方に合わせてベッドが変形する担架を4人で運んだ。

   救急車の中から電話連絡した後に病院が決まった。患者の容体を確認した上で本部と相談して病院を選んでいるようだった。当日はトヨタ記念病院だった。

   医者は“おしっこに行ったか?”と質問。普段は1セット終わる毎におしっこに行っていたのに、当日に限っては4リットル以上も水分を摂取していたにも拘らず、1回止まりだった。多量の発汗による脱水が原因だった。

   医者の処置は3種類だった。体温測定で日射病をチェック。血液検査で電解質をチェック。並行して静脈からの500CCの点滴。点滴開始後15分位で痛みは取れた。500CC全部を注入するのには約1時間掛かった。途中血液検査の結果が異状なしと報告された。医者はもう1本の点滴を勧めたが、痛みも取れたのでお断りした。

   一説によれば、ビールは水分の補給にはあまり役立たず、スポーツドリンクは水分の吸収には向いているらしい。また脱水症状が発生した後になって、水を飲んでも効き目は衰えているらしい事もついでに体験した。また過去数年間、痛風対策としての紅茶3リットル/日の摂取が体質を少し変えたとも思っている。

   腎臓の機能が強化されて来ているように感じる。おしっこの生産力が強化され6時間で3リットルは排出するために、何時も午後には喉が乾くようになった来た。当日はそのおしっこさえ1回で終わり、残りは汗で排出されたのであった。

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おわりに

   過去5回の全身こむらがえりの発生体験だけではなく、昨年秋にはテニスのプレイ中に突然“ぎっくり腰”が発生し、会社を2日間休んだ事も思い出されるにつけ“若き日は既に去った”との認識をやむなく受け入れることにした。

   今後は、多少ペースは落としながらも“元気な内が人生は花”との心意気だけは失わずに、希望を失わずにスポーツを通じての交遊は楽しく続けたいと思う。

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