平成18年6月23日に愛知県がんセンターにて食道がんと胃がんの経過観察を内視鏡で実施。のど元にゼリー状の麻酔薬を噴射するだけではなく、内視鏡挿入直前に全身麻酔剤を注射した。注射後数秒で半覚醒状態になり、内視鏡検査に特有な苦痛は全く無かった。ルゴール染色法による食道がんの検査もつつがなく終了。
消化器内科部の澤木医長に『経過観察の継続性を重視するために、いつも澤木先生を指名させていただいています』と言ったら『ありがとう、石松さんのことは覚えていますよ』とのご返事。内視鏡検査室は暗室状態なので、無数に出会う患者の顔など覚えられるはずは無いと思っていただけに意外性を感じた。
看護師に今日は車の運転はご法度と強く注意された。検査後は休養室で1時間熟睡。目覚めた後、主治医で放射線治療部長に検査結果を聞きにいった。
『食道がんも胃がんも完全に治ったと考えてよいと思います。再発の兆候は全く認められません』『でも、治療後まだ3年半しかたっていません。5年間は経過観察を希望します』『今後は肺がんと大腸がんに重点を置きます。万一肺がんが見つかれば、陽子線治療を想定しています。第6回目のPET/CTは10月17日の予約、次回の来院は10月27日で如何ですか?』『その通りに、予約をお願いします』
私は放射線は許容限界まで既に受けているため、最早がん治療に使えないことは承知していた。愛知県がんセンターには陽子線治療設備は未だ導入されていないが、名古屋市に導入する計画があるらしい。万一名古屋市の設備が間に合わなくても、静岡県がんセンターなど国内には数箇所に導入されているから心配はしていない。
陽子線治療には未だ国民保険は使えない。全国一律料金(2,883,000円)の全額自己負担は、文字通り細々と生きている年金生活者には痛いが、命には代えられないと覚悟はしている。
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