■多重がんの闘病記(平成15年8月10日脱稿)
平成14年11月28日、豊田地域医療センターにて胃がんの宣告を受けた。同年2回目の定期検診の結果とは言え、我が心には青天の霹靂に等しかった。更に12月14日には追い討ちをかけられるかのごとく、2個・合計10cmの食道がんをも発見。我が人生もついにこれまでか、との気絶しかねないほどの精神的な打撃を受けた。
急遽、愛知県がんセンターにて12月19日に胃の2/3を摘出。引続いて1月14日から3月18日まで食道がんへの放射線外照射を25回・同腔内照射を4回受けた。ルゴール染色法・生検・CT・PET(陽電子放射断層撮影装置)による検査の結果、幸いにも6月30日に主治医から待望久しかった寛解のご託宣。今後は定期的な検診による経過観察を受けることになった。
この間、日本を代表するような名医に出会い、多くの看護師や医療技師の献身的なご尽力に接しただけではない。100人を越えるメル友、友人・同室のがん先輩、親戚や家族からの励ましも受けた。この貴重な体験を『自分史のひとこま』として取りまとめ、賢人各位への感謝の気持ちを込めて、ここに謹んで奉告する。
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