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随想 |
BBCによる来宅取材(平成22年3月10日脱稿) |
平成22年2月24日に突然下記の取材申し込みをメールで受けた。3月5日は3ヶ月間隔で受けている、私には大変重要ながんの定期健診予約日だった。電話で相談した結果3月4日に来宅取材を受けることになった。
イギリスのBBC放送でコーディネーターをしている西山麻衣子と申します。突然のメールをお許し下さい。ホームページを拝見して、メールを送らせて頂いております。
現在、私どもBBC英国放送協会では、トヨタ自動車の歴史、現状についての1時間のドキュメンタリー番組を制作するため、準備を進めております。この番組では、トヨタ自動車の歴史、現状、豊田市の歴史、そして日本の経済高度成長や現在の経済の状況などについても取り上げる予定です。
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トヨタ自動車にお勤めでいらっしゃって現在は定年退職された方へ、是非ともお話をお伺いしたいと思っております。
入社された当時のお話、そして退職されるまでどのようなお仕事に就いていらっしゃったのか、トヨタ自動車で働くということはどういう感じであったのか、トヨタ式教育とはどのような精神であるとお考えであるか、など、働いていらっしゃった当時のお話などを中心にお話をお伺いしたいと思っております。
私どもは番組の1時間の全部をトヨタ自動車の批判に費やすつもりは全くございません。トヨタの歴史、トヨタ自動車が世界一になるまで成長したその理由や貢献などについても伝える予定となっております。
石松様、是非とも私どもの番組にご協力頂けますよう、インタビュー取材をお願い申し上げます。
取材希望日・・・3月6日土曜日午前中。又は4、5日。ご都合はいかがでしょうか?
急なお願いで大変恐縮ですが、ご都合のよい日時を教えて頂けると大変助かります。
撮影クルー・・・プロデユーサー(英人)・ダイレクター(英人)・カメラマン(英人)・音声(日系米人)・コーディネーター(日本人女性・通訳)。合計5名。
番組詳細・・・番組名:BBC Money Programme
http://news.bbc.co.uk/2/hi/in_depth/business/money_programme/default.stm
BBCで一番長く続いている、経済を中心に扱う1時間のニュース・ドキュメンタリー番組です。40年の歴史があります。
放送・・・BBC One テレビ。放送は3月24日の予定。
担当プロデユーサー・・・Richard Bee。Email: richard.bee@bbc.co.uk
日本での連絡先・・・コーディネーター西山麻衣子。
私は、BBC東京支局勤務を経て、現在はBBCの特別番組を中心にフリーでコーディネーターをしております。
日本での撮影期間・・・3月1日(月)から6日(土)まで。
ご多忙の中、大変恐縮ですが、私どもの取材にご協力頂けますよう、心よりお願い申し上げます。よろしくお願い致します。ご連絡、お待ちしております。
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事前質疑 |
私は『取材が短時間で効率よく進むために、事前にお尋ねされたい項目をメールで届けていただけるように』と頼んだ。西山嬢からは関係者と相談した結果として12項目の質問を2月28日に受け取った。
私は3月1日の午前に大急ぎで回答を纏め、トヨタの現役やOBのメール仲間100余名に翌日の3月2日を期限としてのご査読をお願いした。大多数の方々からは『私には書けそうもない模範解答だ』とのお褒めの言葉を貰ったが、一部の方々からは大変貴重なご提言を頂いた。その結果も取り入れた下記の回答を、3月2日深夜に西山嬢にメールで届けた。
今回の取材には米国他各国で問題化している『トヨタ車のリコール問題』が背景にある筈と判断し、若干の技術問題にも触れざるを得ないため、自動車技術に疎いと推定したBBCの関係者と西山嬢の誤解からの通訳ミスを防ぐためにも事前の質問聴取とそれへの回答の提供は有益だと考えた。結果論だが、この事前質疑は大変役立ったと評価している。
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BBCへの事前回答 |
@ 石松様は、何年から何年までトヨタ自動車でご勤務されましたか?
1962年4月1日から1998年9月1日に定年退職するまでの36年間です。
寅年に生まれ、寅年に就職し、寅年に退職しました。今年は奇しくも6回目の寅年になります。今や現役時代も遥かなる昔になりました。
A どのような内容のお仕事を実際にされていらっしゃいましたか?
自動車会社には大きく分けると3種類の技術分野があります。新しい自動車を開発するための設計技術・自動車を効率的に生産するための設備に関する生産技術・工場の設備を効率的に稼動させるための製造技術です。
私は最初の24年間は生産技術の開発をしていました。私が世界で最初に実用化した技術も幾つかあります。後半の12年間は海外の自動車工場建設のための企画調査を担当し、トルコ・パキスタン・ベトナムに工場が出来ました。
1998年4月に定年の挨拶を兼ねて夫々の国に出かけました。計画通りの綺麗な工場がフル稼働していただけではなく『トヨタが進出した結果、何千人もの人が働ける職場が生まれました。貴方はトヨタトルコの父です。トヨタパキスタンの父です』などと何人もの経営者から面と向かって感謝されたときには、涙が突然零れ落ちました。
B トヨタ自動車を選ばれた理由は何ですか?
航空工学を専攻していた私は必修科目だった工場実習先に、大学3年の夏休みには専門科目が活かしやすい三菱重工業を、大学4年ではトヨタを選びました。
其のときトヨタは日産・いすゞ・日野のように外国からの技術導入は一切せず、日本人の頭脳と技術だけでリスクを省みずに、一心不乱になって自動車の開発に取り組んでいることを知りました。その経営姿勢を目(ま)の当たりにしたとき、心を強く打たれ胸が熱くなるほど高鳴りました。
トヨタを就職先に選んだのは一日本人として微力ながらも、私だって一所懸命に頑張れば、技術開発に少しは貢献できるのではないかと思ったからです。
C トヨタ式といわれる社員教育とは、どのような教えでしたか?具体的にいくつかご説明頂けますか?
企業には人的資産・固定資産・金融資産がありますが、最も価値の高い資産は決算報告書には載せられてもいない従業員だ、と私は思います。
全ての従業員に其の持てる才能をフルに発揮してもらうためには、新入社員・中堅社員・管理職・経営者の夫々の職務に応じた教育訓練は不可避です。教育とは言い換えれば『人造り』に他なりません。肩書きを格上げしただけでは人は造れません。
例えば現場の作業員にとっては、トヨタ生産方式の理解は最も重要な課題です。集合教育で必要な知識は学びつつも、第一線の管理監督者である組・班長から日々の作業の中でその応用能力が鍛え上げられます。
現場での始業時には誰もが反射的に天井を見上げます。そこには『良い品、良い考え』との創業以来不変のスローガンが掲示されています。其の都度『品質確保こそが仕事の出発点』、との決意が湧き上がります。
教育が必要なのはトヨタの社員だけでは有りません。全国各地の販売店のセールスマンやメカニック、海外工場の従業員にもきめ細かな教育は欠かせません。そのためには大規模な宿泊設備を含む教育・研修センターも作りました。
教育は研修センターなどでの座学中心の集合教育だけでは成り立ちません。どんな分野でも日々の業務を通じて先輩から後輩へのマンツーマンによるOJTが欠かせません。
教育内容だって常に改善の対象になっています。膨大な教育カリキュラムも毎年少しずつ改良しながら、着実に改定されています。
私が受けた教育訓練の中で最も価値が高かったカリキュラムとは、入社直後に受けた機械工場・スタンピング工場・鋳物工場での現場体験でした。
作業員の1人に成りきって機械油や砂埃を浴びながら一個一個の部品を慎重に加工しました。座学や書斎での独学では決して得られない、現地現物でのみ体得できる物造りの難しさと喜びでした。
D トヨタ式とは、どのような意味合いで非常に日本的な創案だと思われますか?
欧米の会社では従業員がいつ代わっても仕事への影響が少なくて済むように、仕事の仕方を詳細にマニュアル化しています。
でも、トヨタでは従業員の創意工夫が常に発揮できるようにと一人ひとりに裁量権を与え、マニュアル化は必要最小限に留めています。その結果、全員の能力が最大限に発揮されています。
何処の職場でも、管理職と事務技術員、管理監督者と作業員との間の仕事の進め方はトップダウン方式ではなく、トップダウンもボトムアップも並立させながら、チームワークを重視した人間尊重の仕事の進め方に徹している点が日本的、との評価の出発点になっているからだと思います。
その最大の成果のひとつが『必要な物を、必要なときに、必要な量だけ作る』という言葉に集約されている『トヨタ生産方式』です。トヨタ生産方式は初代社長の故豊田喜一郎が提案し、後の故大野耐一副社長が生涯をかけて大成した生産方式ですが、日本中の会社に普及しているだけではなく、今や世界中の会社でも採用され始めた画期的な生産方式です。
トヨタ生産方式の特徴の一つに『品質とは、検査で不良品を発見して破棄するのではなく工程で作りこんで確保するものだ、という考えの元に全ての作業順序は標準化して図解し、誰が作業を担当しても不良品が作れないように徹底している』ことがあげられます。
トヨタ生産方式はひとり製造業だけではなく、今や物流業など他産業にまで応用され、品質と生産性の向上には画期的な成果を上げています。其の典型例の一つに、全国に5万軒も張り巡らされている世界に冠たる『コンビニ』業界があります。
僅か100平米の狭い店舗にも拘わらず『売れる物を、売れる時間帯に、売れるだけ仕入れる』との大原則の下に3,000種類もの商品を揃えています。その結果コンビニは、100年以上もの暖簾を誇り小売業界に君臨していた百貨店業界の売上額は勿論、利益額でも小売業界でダントツの一位にまで成長しました。
E 石松様にはお子様はいらっしゃいますか?
長女・次女・長男の三人に恵まれました。
F お子様方は学校を卒業後、どちらに就職されましたか?
三人ともトヨタ自動車に就職しました。
G なぜ、お父様と同じ、トヨタ自動車を選ばれたと思われますか?
私たち夫婦は子供達の教育で意識的に支援したのは、小学校を卒業するまでの幼児教育時代でした。その後は中学・高校・大学の選択だけではなく、就職先についても彼らの希望を尊重しました。大げさに言えば、子供達一人ひとりの人権を重んじたからです。その結果、夫々が異なった中学・高校・大学を選びました。
でも、就職先には全員がトヨタを選びました。何故トヨタを選んだのかは聞いていませんが、潰れる心配が少ないからだけではなく、従業員を恰も家族の一員のように考え、トヨタで働けて幸せだったと感じられるように、との支援と努力を惜しまない会社だ、と評価していたからだと思います。
H 製造業、そして「ものづくり」は、日本にとっていかに重要なのか、お話していただけますか?なぜ日本の『ものづくり』は世界で優秀だと言われるのだと思われますか?
天然資源が少ないこの狭い国土に1.27億人もの人々がひしめいている日本が、末永く生き延びていくためには、世界に冠たる工業製品を世界中の方々に喜んで買い求めていただく以外に道はない、と国民の全てが学校教育を通じて理解しています。
そのためには、生産額が最も大きな自動車産業の国際競争力を世界一にすることが必須な条件であることは自明です。自動車産業は鉄鋼やガラスだけではなく、電気製品や石油化学製品を初め、無数の製造業と関わりがある総合産業です。
世界一の自動車を作るためには、其の構成部品や原材料を供給する関連産業の一つ一つが世界一にならなければ実現しません。更に過去百年間、自動車はハードウェア面の開発に重点が置かれていましたが、今後はプリウスに代表されるようにソフトウェア面での優劣競争時代に入りました。遂に、国を挙げての総力戦時代に突入しました。
オランダ人は全国に張り巡らされた堤防の、『蟻の一穴』すら見落さない努力を日夜敢行しています。それと同じように全日本人がことの重大さを認識しているが故に、自分の仕事を完璧にこなす努力を不断にした結果が、世界一の物造り国になった真因だと思います。
I 今日の日本の経済にとって、トヨタ自動車の貢献は重要だと思われますか?
大変重要だと思います。
トヨタ自動車の売上額は日本の農林水産業の全生産額の2倍、GDPの5%に相当するだけでは有りません。トヨタ自動車の輸出額は資源に乏しい日本の外貨獲得額の10%以上にもなります。
でも、金額では計算できませんが、良いものを、少ない費用で、タイミングよく作る『トヨタ生産方式』の全国的な普及こそ、トヨタ自動車が日本経済に貢献した最大の功績だと私は確信しています。其の成果は、メイドインジャパンこそが品質世界一だ、と世界中の消費者から支持されている現実を見れば自明です。
J 今回のリコール問題において、アメリカの反応は必要以上に大きいと思いますか?
アメリカ人だけではなく世界中の関係者からも注目を浴びたい一心のマスコミや政治家は、今回のリコール問題を多少大げさに取り上げているようには感じます。
しかし、アメリカ人には先入観に余り影響されず、実利的に行動する傾向が強い優れた国民性があります。他人の意見には然して影響されず、良い物は良い、悪い物は悪いと自信を持って的確に判断できる大人です。
100年近くも自動車を使いこなしてきた多くのアメリカ人達がトヨタの大いなる味方です。彼らの体験に根ざした性能や品質に関するトヨタ車への強い信頼はゆるぎないほどに高いため、初期対応が多少遅れたことは残念ではあるものの、今回のリコール問題も冷静に正しく評価してくれると信じています。
K トヨタ自動車にお勤めでいらしたことを誇りに思われますか?
トヨタ自動車の発展には技術開発や海外進出の分野で微力ながらも貢献できた、と自負しているからだけではありません。
今までに仕事や観光で世界95ヶ国へ出かけましたが、どこの国でもトヨタ車の性能や品質は世界一だ、と正直に褒められて嬉しかったからでもあります。
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読後感 |
その1
BBC って。あの英国の BBC のことですか? もしそうならホントに凄いところからの取材ですね。
ご賢察の通りです。
その2
やっぱりそうでしたか・・・。それって、軽くBBCから取材を受けたなんて言い方じゃ済まないことじゃないですか。ホントに凄いことですよ。改めて石松さんの凄さを痛感!
@ 宇宙飛行士向井様のご主人・医学博士・慶応大学准教授
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全力投球!お疲れ様でした。
私たちも、世界に誇る日本のTOYOTAの、一日も早い信頼回復を祈っています。いろんなことが、きちんと伝わると良いですね。
A 姪
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ご無沙汰しています。
メールはいつも拝見しHPも楽しみに見させてもらっています。プリウスは我家の愛車ですし、トヨタへの信頼感も揺るぎのないところです。
節目や逆風はつきものです、どう乗り越えるか、乗り切ったかが評価されますよう祈ります。
鹿児島の立ち上げ(粒子線医療センター建設工事のご支援)で、今は月に一度は出向いています。各地で粒子線が展開されますが、安全・安心な治療であるよう心がけます。
B 兵庫県立粒子線医療センター・3年前の入院治療中に大変お世話になった科長
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内山田さんとは懐かしい名前です。
確かお父上(90歳超えても超元気・ボケ防止にお好きだった数学の難問と格闘中とか)もトヨタの重臣でしたね。
さぞやBBCも満足な取材をすることが出来たのでしょうね?トヨタのサバイバルに協力して上げてください。有難うございました。
季節は正直で春がやって参りました。日射しも何かしら気持ちを和らげてくれています。季節の運んでくる良さを満喫下さい。
C テニスクラブでお会いした方。プールでの10年間のリハビリを敢行されて全快された方
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BBC取材のこと、読ませて頂きました。
トヨタはこの種の取材には最高のOBをBBCに “あてがった” ことになると思います。
日本語ではちょっと言い過ぎの感があるかな、と私には思えますが、英語に訳すと丁度良いのかな(アメリカ人には。英国人にはどうでしょう?)と思います。
50年前、英文学教授に聴いた話を思い出しました。
アメリカ人と英国人の表現の違いを言ったもので、来客に奥様手作りの料理を勧める場面を例にとって:アメリカ人は「凄く美味しい妻の得意料理だから、是非君にエンジョイして欲しい」、教養ある英国人は「妻の料理だが、それほど悪くはないと思うよ」、日本人は「家内が作った料理で、とても人様に勧められる代物じゃないが・・・」と言う、と。
ちょっと気になったことは、日本の工場で自主性が尊重されていたことを強調されてますが、海外工場のトヨタ従業員に対しても、全く同じ方針が採られたのでしょうか。
米議会での証言ではリコールは勿論、重要なことはすべて本国(トヨタ本社)へお伺いをたてないと進まなかったように報道されており、「差別」と捉えられかねない状況だったと視聴者(米国人を含む)に判断(推定)されそうな感じがしました。
石松さんのBBC取材とは離れますが:
自動化が如何に進もうとも、ブレーキは運転者の操作に忠実に従って欲しいものだ、と素人の私は思ってしまいます。(アクセルの方はともかく)
自動化では先輩格の飛行機でも、自動操縦はパイロットの強めの手動操作により即カットされるようになっており、人間の方が最終判断者として尊重されているようです。
TV報道でトヨタ社の技術担当役員が、プリウスのブレーキ反応遅れで追突したと当事者が主張する事故について「運転者の勘違い・・・」と言っていましたが、謙虚さに欠ける発言だと、非常に奇異に感じました。
何千万台の車を生産し販売しようとも、一台でも不都合なことが起これば真の原因が判明するまでは、願望に基づく見解を述べるのは差し控えるべきと私などは思います。
「運転者が何かを感じるのは、やはり何かがあるのかも・・・」と素直に捉えて問題に向き合うべきで、ある筈がないという態度で来られては、顧客としてもカチンと来るのではと思います。万一、ソフト面で改善の余地が見つかり件の追突事故も起こらずに済んだことであるとなれば、記者会見で「運転者の勘違い・・・」と言った技術担当役員は、切腹でもする覚悟で臨んだのでしょうか。
国土交通大臣にもお叱りを受けたようですが、事実関係以前に人(社)としての態度を問われたのではと思われます。米国議会での章夫社長の証言は随分と謙虚で、滅多なことでは陳謝などしないアメリカ人との違いが、好感を以て受け入れらたとの報道もあるようです。
トヨタの実績とそれを勝ち得た不断の努力は万人の認めるところですが、これで間違いをしでかさないとの保証を得た訳ではなく、ましてや神様になった訳でもないので、安全・技術に対する謙虚さや真摯な態度を持ち続けても、決して害にはならないことと思います。
徹底的な調査の結果、運転者だけに起因する事象だったと判明しても、謙虚さはプラスにこそ働くもので、絶対にマイナスにはならない筈です。
成功者には有名税的な風当りは宿命として避けられませんが、それに対してもたとえジェスチャーであれ謙虚さは必要だと思います、特に日本国内では(記者発表の技術担当役員はこの点の知恵に欠けていたと言われても仕方がないのでは?)。
D 大学級友・工・JALのOB
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「BBCによる来宅取材」を読ませていただきました。相変わらず明快な文脈はさすがの一言です。これからも沢山のお話を聞かせていただければと期待しています。
完治までとは言えませんが鬱の症状がようやく和らぎ、医師や家族からの許可も下りて明日から二ケ月振りの職場復帰です。
心というのは見えない“物体”ですが、それは傷むもので、傷んだら中々元に戻らないことを嫌と言うほど知らされました。これからしばらくは無理・無茶はせず、「身心共に健康」を念頭に過ごしてみます。
人生は1回しかありません。本当に1回しかありません。お互い、数十年後にはたった1回の人生が閉じてしまいます。
穏やかに生きられる様に導いて頂ければ幸いです。
E 株式の掲示板で出会った方
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「没落先進国キューバを日本が手本にしたいわけ」(築地書館)をよんでいる。まあまあ。没落本の中ではいいほう。改革本はくだらない。
中国の「超日」はともかく、韓国の「克日」は実現中。米国の一流大学院の入試で日本人学生のレベルが韓国をかなり下回ると。
世界各地で日系製造業が後退中。第二のトヨタもこれから続出とか。太平洋戦争の後半と同じ。負け戦始まった。快感だ。
F トヨタ同期・一年で依願退社・工&経・国家公務員キャリア・米国の大学院4校も梯子・大学教授を5校も歴任・北京美人と再婚
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御見事なインタビューでしたね!さすが石松さん 乾杯!。
G トヨタ同期・工・ゴルフ&テニス仲間
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ご苦労様でした。
相手はリコールをどのように受け止めていたのか、是非教えてくださいますようお願いいたします。
H トヨタ同期・経・ゴルフ仲間・元野球部員・180cmの巨漢
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拝読しました。明快なご対応素晴らしく存じます。
トヨタ生産方式を良く言われる方で『人造り』の大切さをご説明される方は中々お会いできないのが実態ですね。
小生も改めて人造りの大切さを痛感した次第です。人造りの中で、OJTを通じて課題の明確化と弛まぬ改善こそが大切なことを改めて感じました。
英国の人が今後の放送の中でどんなストーリーでアップロードしてくるのか、が大変興味深く思っております。
I ゴルフ仲間・多重がん仲間・今夏退任を決意されている方
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トヨタはプリウスを始め、今日まで経験した事の無い様な大々的なリコール問題で、アメリカを初め各国から非難を浴びている。その中での外国からの取材要請。かなり口が悪く何でも臆する事無く喋るお前の事、トヨタに迷惑を掛ける様な事でも言いかねないが、と心配だったが・・・。
一口で結論から言うと人に似合わず、立派な対応をしたなあーと思った。取材のおかげで屋内の掃除も出来たし、障子の破れも直し、めったに飾らない鉢の花も並べ気持ちが良くなったのではないか。いずれにしてもトヨタ問題が早く解決し、今までの様に日本経済の牽引役となって貰いたいものだ。
J 実兄
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本件、大変興味深く拝読しまいた。
経緯はどうであれBBCの取材を受けられたとは素晴らしいこと、トヨタと貴兄の偉大さの相乗効果と思っています。
事前取材、当日取材の回答内容本当に良く表現され、貴兄の記憶力判断力の素晴らしさに感心している次第です。
肝心のリコール問題の取材は今後についてのみの様ですが、現在の問題として何故世界中の問題にされたのか、それに対する豊田社長をはじめトヨタの対応に対する感想も述べて欲しかったです、が言い難いことでしょうか。
一方取材を受けられる事前準備を知り、予想以上の貴兄の心遣いを知り感心しました。終わりに取材結果がBBCの放映にどのように反映されるか、大変楽しみです。
K トヨタ先輩・工・ゴルフ仲間
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去る3/4、BBCの来宅取材を受けました。
取材目的が『リコール問題』に有ることは聞かずとも明白!!。元仕事仲間の副社長内山田氏の奮闘を支えるには、藁ほどの力もありませんが久しぶりに全力投球しました。
とのメール仲間全員への報告に対して超ご多忙の中、副社長からは下記の労いのご返信を拝受しました。
どうも、お疲れ様でした!
L トヨタ後輩・工・昔の仕事仲間・現トヨタ副社長
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{以前ご紹介させていただきました「石松良彦様(トヨタ自動車定年退職後・・・がん告知・・海外旅行H.P.)」から英国のBBC取材報告(トヨタのリコール・・・)を受けました}という下記のとおりご連絡いただきました。
小生は1月28日に無料講演会日高義樹氏(今後の日米関係・・世界の動き)の話をお聞きして、久しぶりに頭の整理ができました。その話のなかで日高氏はトヨタの問題を取り上げ、アメリカは全マスコミも議員も徹底的に叩く体制になっていることを強調されていました。
また、その折民主党のこども手当・高校無償化のあほな政策推進では困ったものだ。経済戦略は日本の優れた企業のものづくりを支援する姿勢が見えない政治はだめだ・・・・。
BBCによる来宅取材も納得ですが、先月の「少子化万歳」(22.2.10.)も是非拝読願えれば幸いです。
M 大学後輩・経・ホームページを介してお付き合いさせていただいている方
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戦後、日本のカメラメーカー(キャノン等)が米国で市場を席捲出来た大きな要因は、全てではありませんが、当時米国内のライカ(独)の販社の大半がユダヤ資本だったようです。ユダヤ迫害が尾を引いたのか、日本の技術がライカ(独)の技術と同じレベルに達したとき、手を返すように、日本製に切り替えたそうです。
第3者だからトヨタ問題の裏にあるものがなかなか読み取ることができませんが、政治が絡んでいますので、日本の政治家は先手を読み、JAL(究極は国内問題)以上に真摯に取り組むべきです。
米国の先にあるものは中国です。これは看過出来ない問題なのです。今後も日本の技術が政治に翻弄されないよう、OBであられても、これだけ情報網が整備された国です。1粒は小さいかも知れませんが頑張りようが有ろうかと思います。少子化も政治家が弄んでいます。
困った国になりました。
N 昨年Mの方にご紹介していただいた方
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ご奮闘ご苦労様でした。Well Doneというところですね。どんな具合に放映されるかが楽しみですね。また状況を報告してください。
お兄さんのコメントは身内としての気持ちが吐露されており微笑んでしまいました。立派なお兄さんですね。
O トヨタ先輩・工・超アフリカ通・奥様が逝去されて以来気ままな余生を満喫されている方
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織田様。石松さんのBBC取材報告を読まれた由。トヨタのリコール問題に関心を持っていただき、ご意見を有難うございました。
私はアメリカのトヨタバッシングは度を越していると思います。鳩山首相が普天間基地移設に関する米国との合意事項を反故にし、解決策の当てがないのにトラストミーと言ってみたりして国内を混乱させただけでなく、米国の対日感情を悪化させました。
また、GMの破たんに米国政府は融資、言わば競争会社GMの株主である米政府との論争であること、これらの背景(ハンディー)のある土俵では正論が通りにくいと思います。おまけに、品質担当役員の「ブレーキの効きが悪いのは感覚の問題だ」とユーザー目線を無視した発言が火に油を注ぎました。
ここに至っては、理屈ではなく社長が「すべて私が悪かった」と言うしかなかったのではないでしょうか。頭を下げて鎮静化するのを待つのが得策と思いますが。
先月、伊勢神宮を参拝しました。
宇治橋横のおかげ横丁の赤福本店で例の赤福を食べました。店員に「作りたての赤福より、1〜2日経ったものが餅の歯ごたえがあって好きです。昨日の残り物はありませんか?」と愚問を発したら、予想通り模範回答がありました。「当日のうちに売り切れてしまいます。万一残ったら廃棄しております」
聞くところによると、例の「赤福事件」発生時、おかげ横丁の来客は激減したが今や、事件前より賑わい、赤福の売り上げも増したとか。マスコミが大宣伝してくれたためでしょう。
トヨタのハイブリッド車もこのようになるよう期待しております。
P トヨタ職場先輩・工・ゴルフ&テニス&温泉旅行仲間
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BBC取材記を拝読いたしました。
事前質疑のアンケートには、対応の時間がなくて失礼しました。が、いつものことながら、事前準備の周到さはすばらしく、このようなことも含めて石松さんがBBCの取材対象になられたことは、人を得たことと思っております。
取材記は、先輩に対して失礼な言い方で申し訳ありませんが、事前のメモに比べ、角が取れていて好感度最高です。石松さんの人生って素晴らしいですね。
今回のトヨタ叩きは喝破されているように、注目を浴びたい輩の行動だろうとは思いますが、真相はまだ深いのかもと思っています。
豚インフルエンザのパンデミック騒ぎが欧米の製薬会社の策略、地球温暖化に対するCO2元凶説は英国(米国)の世界経済支配継続のための戦略、などデータや原因の捏造が疑われ、表面では判らないことが多すぎるからです。
世界の動きは、2層・3層の構造になっていることが多すぎます。単純な日本人的発想ではついて行けません。
Q トヨタ&大学後輩・工・技術士として東奔西走しながら大活躍中
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返信が遅くなりました。お元気の様子なによりです。
さて、英国放送協会の取材とは凄いですね。石松様のご意見には興味があります。又教えて下さい。
石橋を叩いて歩くトヨタ自動車様が、このような問題を起す事が不思議に思います。何処か狂って来ました。
私の意見は、経営陣が営利第一主義に走りかけた結果です。奥田経団連会長当時、小泉内閣当時・竹中平蔵と米国の言う通りの経済にしました。奥田社長ごろから可笑しくなりましたね。
電気自動車に移行してゆくようです。部品が三分の一になるといいますが、部品メーカーはこの先どのようになるでしょう。
電気エネルギーを電気化学的に大量に安価に蓄電することは原理的に無理です。郵便配達車とか特殊な用途には普及しても何時までもマイナー。プラグインハイブリッドが本命と思っています。
私のプリウスのカーナビに不備がでました、ディーラーでは電子版が故障しているとの事。38,000円掛かると言う。29,000キロ5年目の車。スマイルサポートに入っているのに、何の為に入っているのか判りません。
今のプリウスはカーナビが別になっているようですが、前の車種は一体の為、代用品をつけなければ、修理が出来ないようです。可笑しな車です。
余分な事書きました。失礼します。
R 豊田商工会議所役員・地元でご活躍中・未だお会いした事も無い同世代の方
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こんばんは。
皆が関心を持っているテーマだけに、さすがにコメント数も多いですね。インタビューの準備に、貴殿の凄さを再認識です。
以下、マークUに乗る一般人の考えです。刺激的な言い方をすれば、これは米国の陰謀でしょう。もちろん、トヨタ工場のある地域と、そうでない地域では、意見も正反対でしょう。
ただ、カルフォルニアでのレクサスの死亡事故の対応が速やかでなかった、という対応の拙さがあります。これは、感情的な問題となります。不誠実だと。
そして、簡単に解決しない電子系統の問題。まさに、再現が極めてむつかしい、いつまでも答えの出ない問題を選んで試験を受けさせられているのです。相手は、答えの出ることを望んでいません。いつまでも、試験会場で悩んでいることを期待しているのです。
なんのために?もちろん、アメリカ自動車メーカーの販売促進支援です。99.999%のトヨタ車は安全であるにもかかわらず、危険というイメージだけが一人歩きする、当然、販売は落ちます。『あなた、あのトヨタに乗っているの?』と言われて嬉しいアメリカ人はいません。これは米国の陰謀なのです。
日本の経済にもろに影響するかと思うと、憂鬱です。
株も上がりようがなくなりますね…(結論のみ、私には重要…爆)では!
その2。
おはようございます。
感想はもう少しあったのですが、コメントはトヨタ車に絞りました。
まず、貴殿のお元気さを写真で拝見。これには正直、びっくり。そして、奥様の上品さ。この夫にしてこの妻あり、か(笑)。退職後も人脈を切らさぬマメさ。
最後の(結論のみ、私には重要…爆)は、笑いをとったつもりでしたが、場違いなコメントであればご容赦を…。いずれにしましても、正直凄さに驚いた随想でした。
では!
S 株式掲示板で知り合った方
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先日(3/4)はお忙しい中、お時間を割いて頂き、誠にありがとうございました。お陰様で大変興味深いお話をお伺いでき、クルー一同喜んでおりました。ありがとうございました。
昨日(3/12)内山田副社長に東富士研究所にてインタビューをさせて頂きました。内山田様は非常にどっしりと落ち着かれ、謙虚で独創性に富む頭の回転の速いお方でした。さすが、の一言でした。お答えも非常に分かりやすく、とても貴重なインタビューとなりました。
インタビュー後、内山田様が石松様のことについてお話されていました。内山田様の先輩でいらっしゃったのですね?(昭和40年代前半、私の仕事を支えていただいた方の1人。其の仕事の成果を論文化し米国で昭和48年に発表したのが私の初めての海外出張⇒ホームページ⇒旅行記⇒北アメリカ⇒アメリカ)。世界は狭いですね。
内山田様や他のトヨタ自動車の方から、『どのようにして、石松様を探されたのですか?』と尋ねられましたが、インターネットです、とお答えすると非常に驚かれていらっしゃいました。たくさんのホームページの中から石松様に辿り着けたのも、これは縁としか説明がつかないという気がしてなりません。
番組は3月24日ではなく、3月25日21時よりBBC Twoで放送される予定です。日程が1日後にずれました。
お体の調子はいかがですか?(3/5のがん検査の告知日は3/23です)
また機会がありましたら、お会いできることを楽しみにしております。
ごきげんよう。
21 BBC来宅取材時の日本人女性通訳西山嬢・私と同じ寅年生まれ・アポロ月面着陸時に同時通訳をされた西山千氏の一族ではなかった。
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トヨタを代表してBBCの取材要求に答えられた貴台の勇気ある行動に感服しました。会社の方も感謝感激しているのでは?!。
小生まだ肩の痛みが取れず本調子でありません。スーパー銭湯通いが多く、年を取ると気力はあっても体がついてこない、とはまさにこの事を云っておる事と思います。先日は仲間90名で福岡県宗像市の山奥「舎利蔵」を散策しました。
この世の中にあってはその背景に「ヤラセ」等などある中、諸々の障害を喝破し、勇敢に前進されておる姿が垣間見え、中学時代の雄弁さと読解力の素晴らしさを改めて思い起こさせました。
今回小生がプリウスGタイプに乗り換えるに当たり、米国等で話題に上がった「ABS制動機能」やブレーキペダル等の諸問題等について、何か注意する点などあればアドバイス願いたい。
車外音が低すぎ、車外の歩行者などがプリウスの接近に気付かず、交通事故を発生させる可能性が高い。人工音を発生させる予定。過去の車には後付になる予定。
35年前に工場内のフォークリフトを無人搬送車に置き換える企画・導入をしました。其の時の課題も走行音不足。チャイムを取り付けた。
私はプリウスには関心がありません。年間走行距離はたったの4,000Km。ガソリン代など何ら気にしていません。車の用途はテニス・ゴルフ・デパート・スーパーに出かけるときが殆ど。
昨年4月高速料金1,000円に刺激されて急遽ETCを取り付けたものの、今まで一度も使っていません。高速道路を使っていないからです。国内の観光旅行には全く関心がなく、行きたいところがないからです。
ガソリン代が只になっても高速が只になっても、用もないのに車を走らせる気がありません。余生は短く、好きなことに時間を使いたいからです。
偶々、友人とゴルフや温泉に一緒に行く場合は常に同乗させてもらい、車の中ではビールをがぶがぶ。
先人は「紺屋の白袴」と言いましたが、車で飯を食った貴台が車(プリウス等)に関心がないということを知り、余生少ない限られた時間を有効に利用することにまい進されている様子で、小生の淡い期待ははかない夢のように消滅しました。ご健勝を祈ります。
プリウス等に関するアドバイスに感謝!。
22 中学・高校同期・今年の年賀状でメールアドレスを知り、爾来メール交友を始めた方
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石松様におかれましては、トヨタOB代表の大役を果たして頂き、誠に有難うございます。ホームページから貴兄の品格を察知した上での取材申し込みだったことは疑いありません。(他の方がたが断ったと言うのも情けない話ですが・・・)
想定質問に対する回答(下書き)も拝見しました。さすがケチの付けようの無い模範解答ですね。
ところで最近のトヨタの情勢を鑑みるに、貴兄の時代と何処が変わってしまったのでしょうか?トヨタの社是は「必要なものを必要な時に必要なだけ作る」ですよね。
でも私ふと疑問を感じました。この「必要」って誰が判断し命令するのか・・・。これこそ指導者の役割のはずですが。
もう一つ、昨今のリコール問題の報道について。ついにABCテレビが虚偽行為を白状しました。これは売春宿の娼婦が金蔓を乗り換えたのと同じ構図ですね。
被害者を煽って賠償金を稼がせ、そのお相伴に預かろうと目論んだが、当人の素性がバレてしまいうまく行かなかったってトコでしょう。
或いはトヨタが逆に更に高額な買収を仕掛けたのか?または別のマスコミを買収したのか・・・。トヨタも良い勉強になったことでしょう。こういう場合は先ずマスコミに手を打つことです。
23 トヨタ後輩・工・テニス仲間・3兄弟全員東大・航空原動機専攻・入社後はエンジン一筋・DNAに守られ幸せ一筋の人生も奥様のがん死で心機一転⇒海外旅行専念
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お久しぶりです。お元気でご活躍の様子、ホームページはいつも読ませていただいています。乳がんの妹のことで大変お世話になりました。ありがとうございました。
ところで私はプリウスに乗って3年。去年11月には長崎ハウステンポスまで往復2,000キロ走ってきましたが「ブレーキをかけたが急加速」などは考えられないことです。岡崎市から23号線を通って名古屋市大高まで週に3,4回往復、1ヶ月約1,000キロ走行しています。
只最初に問題が起きた時、まず技術部長や副社長ではなく社長がきちんと対応する、と言ってほしかったですね(最初の窓口はセールスマンで十分、と私は思います)。feelingの問題との言葉はまずかったと思います。これまでずっとトヨタの車に乗ってきました。今後も続けるかはわかりません。一消費者の感想です。
それではお元気でご活躍ください。
24 高校後輩・東海地区の同窓会でお会いしたことのある女性
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目下両親の介護に追われる日々とは言え、貴兄の力作に対するQuick Responseができず忸怩たる思いにかられています。
さて 「BBCによる来宅取材」を拝読しましたが、貴殿の事前準備があまりにも完璧であったのか、それともBBCスタッフの力不足によるものなのか、切れ味鋭い石松節が聞けなかったのが少し物足りなく感じました。
このたびのリコール問題はトヨタにとり、更なる飛躍の絶好の機会になるのではないかと思います。ユーザの些細な声(恣意的悪意の虚偽でない限り)に謙虚に耳を傾け、そこに隠れている予兆を引き出ことは、トヨタの技術力を持ってすれば容易なことであるはずです。
現場でひやりハッとが重大事故の予兆であることはよく言われることです。「技術的にはそんなことは起こりえるはずはない」と信じていたことが、実はトラブル発生の前兆であったことを小生は幾度となく経験しました。
D氏が指摘しているように“何千万台の車を販売しようとも、一台でも不都合なことが起これば真の原因が判明するまでは、願望に基づく見解は差し控える”ぐらいの確固たる信念をトヨタが持つようになれば、世界のトヨタは磐石なものとなるはずです。
蛇足
車からMT仕様が駆逐され、車=AT仕様になって人間と車(メカ)との対話が希薄になったことは大変残念なことです。低速からギヤチェンジを重ね加速していく快感を今でも忘れることができません。
コンピュータによるドライバーへの過剰な介入は、車の魅力を喪失させるばかりではありませんか。ナビ搭載もやりすぎです。研ぎ澄まされた方向感覚を養うことなく、ナビによる音声ガイドで育った若者が、指示待ちになるのはむべなるかなです。
25 大学教養部級友・工・いつもユニークな読後感を賜る方
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査読依頼
経緯とおん礼
私はBBCから2/24日に来宅取材を突然申し込まれました。何を聞きたいのかと照会したところ12の質問が出されました。3時間かけ回答を大急ぎで書き上げたものの、推敲する時間不足を感じました。我が体験では、どんな分野の原稿でも1週間程度放置した後になつて文章をチェックしないと、論旨・誤字・脱字・仮名遣い・文脈の修正箇所の発見が困難だったからです。
そこでトヨタ現役とOBのメール仲間にご査読を、文字通り急遽お願いしました。返信の締め切りまでの猶予時間は一日半しかなく不安でした。
しかし、予期せぬご支援に驚きました。お家の一大事と考えられたのか、現役の社員からだけではなく、古希を超えた大先輩の古老各位からも、愛社精神溢れるコメントをメール・FAX・電話・口頭で頂きました。賢人各位のアドバイスを最大限活用させていただいた結果、格段に立派な回答書が完成しました。
賢人各位の知恵の塊から溢れ出たアドバイスを勝手に消去するのは余りにも心苦しく、頂いたメールをそのまま受信順に並べ、ホームページに転載させていただきました。メール以外のアドバイスは記録を文書で残していなかったため、大変心残りでしたが割愛させていただきました。
謹んで、賢人各位におん礼を改めて申し上げます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・蛇足・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私はGMとJALの経営破綻は本質的には労務倒産と断定しています。今回のトヨタ関係者の真剣な対応とに大いなる違いを感じ取りました。
アメリカの政府・マスコミ・国民上げてのトヨタ叩きは、アメリカ側が恥を掻いて予想外に早く収束へと向いました。真の被害者(いる筈もありませんが・・・)が仮に現われたとしても、イソップ物語の『羊飼いの少年』を連想させるだけとなりました。
しかし、世界の自動車業界や各国政府はこの事件を教訓に一層努力するようになったことは、『災いを転じて福となした』トヨタの最大の貢献と確信しています。
万歳、ばんざあーい!!
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賢人各位。
2/24、突然BBCからの取材申し込みを受け、電話で相談した結果、3/4,11:30〜13:30に築35年も経過したスラムのような拙宅に、英人3人・日系米人1人・通訳の日本女性が1名来宅することになりました。
私は事前に質問項目を提出して欲しいと通約の女性を通じてお願いしたところ、昨日12項目の質問を受け取りました。トヨタOBへの取材は私一人だそうです。
其の解答を本日(3/1)午前、添付ファイルのように纏めました。解答に不適切な表現がないか、私の誤解が含まれていないか、ご査読賜れば幸いです。ご返信は3/2までにメールでお届け賜りたく、よろしくお願いいたします。
平成22年3月1日
賢人各位
石松良彦
BBCの取材質問に対する解答案
@ 石松様は、何年から何年までトヨタ自動車でご勤務されましたか?
1962年4月1日から1998年9月1日に定年退職するまでの36年間です。
寅年に生まれ、寅年に就職し、寅年に退職しました。今年は奇しくも6回目の寅年になります。今や現役時代も遥かなる昔になりました。
A どのような内容のお仕事を実際にされていらっしゃいましたか?
自動車会社には大きく分けると3種類の技術分野があります。新しい自動車を開発するための設計技術・自動車を効率的に生産するための設備に関する生産技術・工場の設備を効率的に稼動させるための製造技術です。
私は最初の24年間は生産技術の開発をしていました。私が世界で最初に実用化した技術も幾つかあります。後半の12年間は海外の自動車工場建設のための企画調査を担当し、トルコ・パキスタン・ベトナムに工場が出来ました。
1998年4月に定年の挨拶を兼ねて夫々の国に出かけました。計画通りの綺麗な工場がフル稼働していただけではなく『トヨタが進出した結果、何千人もの人が働ける職場が生まれました。貴方はトヨタトルコの父です。トヨタパキスタンの父です』などと何人もの経営者から面と向かって感謝されたときには、涙が突然零れ落ちました。
B トヨタ自動車を選ばれた理由は何ですか?
航空工学を専攻していた私は必修科目だった工場実習先に、大学3年の夏休みには専門科目が活かしやすい三菱重工業を、大学4年ではトヨタを選びました。
其のときトヨタは日産・いすゞ・日野のように外国からの技術導入は一切せず、日本人の頭脳と技術だけでリスクを省みずに、一心不乱になって自動車の開発に取り組んでいることを知りました。その経営姿勢を目の当たりにしたとき、心を強く打たれ胸が熱くなるほど高鳴りました。
トヨタを就職先に選んだのは一日本人として微力ながらも、私だって一所懸命に頑張れば、技術開発に少しは貢献できるのではないかと思ったからです。
C トヨタ式といわれる社員教育とは、どのような教えでしたか?具体的にいくつかご説明頂けますか?
企業には人的資産・固定資産・金融資産がありますが、最も価値の高い資産は決算報告書には載せられてもいない従業員だ、と私は思います。
全ての従業員に其の持てる才能をフルに発揮してもらうためには、新入社員・中堅社員・管理職・経営者の夫々の職務に応じた教育訓練は不可避です。
現場の作業員にとっては、トヨタ生産方式の理解は最も重要な課題です。集合教育で必要な知識を学びつつも、第一線の管理監督者である組・班長から日々の作業の中でその応用能力を教え込まれます。
教育が必要なのはトヨタの社員だけでは有りません。全国各地の販売店のセールスマンやメカニック、海外工場の従業員にもきめ細かな教育は欠かせません。そのためには大規模な宿泊設備を含む教育・研修センターも作りました。
教育は研修センターなどでの座学中心の集合教育だけでは成り立ちません。どんな分野でも日々の業務を通じて先輩から後輩へのマンツーマンによるOJTが欠かせません。
教育内容だって常に改善の対象になっています。膨大な教育カリキュラムも毎年少しずつ改良しながら、着実に改定されています。
D トヨタ式とは、どのような意味合いで非常に日本的な創案だと思われますか?
欧米の会社では従業員がいつ代わっても仕事への影響が少なくて済むように、仕事の仕方を詳細にマニュアル化しています。
でも、トヨタでは従業員の創意工夫が常に発揮できるようにと一人ひとりに裁量権を与え、マニュアル化は必要最小限に留めています。その結果、全員の能力が最大限に発揮されています。
何処の職場でも、管理職と事務技術員、管理監督者と作業員との間の仕事の進め方はトップダウン方式ではなく、トップダウンもボトムアップも並立した人間尊重の仕事の進め方に徹している点が、日本的との評価の出発点になっているからだと思います。
その最大の成果のひとつが『必要な物を、必要なときに、必要な量だけ作る』という言葉に集約されている『トヨタ生産方式』です。トヨタ生産方式は初代社長の故豊田喜一郎が提案し、後の故大野耐一副社長が生涯をかけて大成した生産方式ですが、今や日本中の会社に普及しているだけではなく、世界中の会社で採用されている画期的な生産方式です。
トヨタ生産方式は製造業だけではなく、今や物流業など他産業にまで採用され、生産性の向上には画期的な成果を上げています。其の典型例の一つに、全国に5万軒も張り巡らされている世界に冠たる『コンビニ』業界です。
僅か100平米の狭い店舗内に3,000もの品目を揃え、100年以上もの暖簾を誇り小売業界に君臨していた百貨店業界の売上げ額は勿論、利益額では小売業界でダントツの一位にまで成長しました。
E 石松様にはお子様はいらっしゃいますか?
長女・次女・長男の三人に恵まれました。
F お子様方は学校を卒業後、どちらに就職されましたか?
三人ともトヨタ自動車に就職しました。
G なぜ、お父様と同じ、トヨタ自動車を選ばれたと思われますか?
私たち夫婦は子供達の教育で意識的に支援したのは、小学校を卒業するまでの幼児教育時代でした。その後は中学・高校・大学の選択だけではなく、就職先についても彼らの希望を尊重しました。大げさに言えば、子供達一人ひとりの人権を重んじたからです。その結果、夫々が異なった中学・高校・大学を選びました。
でも、就職先には全員がトヨタを選びました。何故トヨタを選んだのかは聞いていませんが、潰れる心配が少ないからだけではなく、従業員を恰も家族の一員のように考え、トヨタで働けて幸せだったと感じられるように、との支援と努力を惜しまない会社だ、と評価していたからだと思います。
H 製造業、そして「ものづくり」は、日本にとっていかに重要なのか、お話していただけますか?なぜ日本の『ものづくり』は世界で優秀だと言われるのだと思われますか?
天然資源が少ないこの狭い国土に1.27億人もの人がひしめいている日本が、末永く生き延びていくためには、世界に冠たる工業製品を世界中の方々に喜んで買い求めていただく以外に道はないと、国民の全てが学校教育を通じて理解しています。
そのためには、生産額が最も大きな自動車産業の国際競争力を世界一にすることが必須な条件であることは自明です。自動車産業は鉄鋼やガラスだけではなく、電気製品や石油化学製品を初め、無数の製造業と関わりがある総合産業です。
世界一の自動車を作るためには、其の構成部品や資材を供給する関連産業の一つ一つが世界一にならなければ実現しません。更に、過去百年の自動車はハードウェア面の開発に重点が置かれていましたが、今後はプリウスに代表されるようにソフトウェア面での優劣競争時代に入りました。遂に、国を挙げての総力戦時代に突入しました。
オランダ人は全国に張り巡らされた堤防の、『蟻の一穴』すら見落さない努力を日夜敢行しています。それと同じように全日本人がことの重大さを認識しているが故に、自分の仕事を完璧にこなす努力を不断にした結果が、世界一の物造り国になった理由だと思います。
I 今日の日本の経済にとって、トヨタ自動車の貢献は重要だと思われますか?
大変重要だと思います。
トヨタ自動車の売上額は日本の農林水産業の全売上額の2倍、GDPの5%に相当するだけでは有りません。トヨタ自動車の輸出額は資源に乏しい日本の外貨獲得額の10%以上にもなります。
J 今回のリコール問題において、アメリカの反応は必要以上に大きいと思いますか?
アメリカ人だけではなく世界中の関係者からも注目を浴びたい一心のマスコミや政治家は、今回のリコール問題を多少大げさに取り上げているようには感じます。
しかし、アメリカ人には先入観に余り影響されず、実利的に行動する傾向が強い優れた国民性があります。他人の意見には然して影響されず、良い物は良い、悪い物は悪いと自信を持って的確に判断できる大人です。
100年近くも自動車を使いこなしてきた多くのアメリカ人達がトヨタの大いなる味方です。彼らの体験に根ざした性能や品質に関するトヨタ車への強い信頼はゆるぎないほどに高いため、今回のリコール問題も冷静に正しく評価してくれると信じています。
K トヨタ自動車にお勤めでいらしたことを誇りに思われますか?
トヨタ自動車の発展には技術開発や海外進出の分野で微力ながらも貢献できた、と自負しているからだけではありません。
今までに世界95ヶ国に仕事や観光で出かけましたが、どこの国でもトヨタ車の性能や品質は世界一だ、と正直に褒められて嬉しかったからでもあります。
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査読結果(拝受した珠玉のアドバイスや読後感)
読ませて貰い、GOODだと思います。
特に第8お子さんに関する項では感動しました。ただ一点、第11項で「初期対応が多少遅れたこと」を言った方が良いのでは。
@ トヨタ同期・経
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質問も回答もよくできている。とりあえずこれでOK。
第11項が特に大事。アメリカ人は、良いものはよい、悪いものは悪いとする。日本人のように周りの顔色をみてから自分の意見を考えたり、周りに合わせたりすることはない。
A トヨタ同期・入社後一年で依願退職・工&:経
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非常に的確な回答だと思いますが、CとDに、“チームワーク”に関する記述を追加したらもっとトヨタらしくなる、と思いますがいかがでしょうか。
BBCはよくぞ石松さんを選んでくれた!!
B トヨタ&大学後輩・工・私のパソコンの先生
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すばらしい模範的な回答ですね。
このインタービューを見たイギリス人はトヨタファンになりトヨタで働きたいと思う人もいるでしょう。
今回のリコールに関してアメリカ人の良いところも認めていることも良いですね。マスコミ関係の人にチクリと釘をさしているところもにくいですね。
C トヨタ後輩・工・ゴルフ&テニス&温泉旅行仲間
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本当に久し振りに通信します。
博学の上に絶妙な表現に感心しました。私にはとてもあんな風に回答を考えることは出来ませんね。トヨタを卒業して約10年ですが、益々鍛えられて進歩を続けておられる様子に気をもらいました。
内容的には何も申し上げることはありませんが、最近次のようなことを感じています。トヨタ生産方式の本来のねらいと効果は言うまでもないことですが、トヨタ生産方式には知識を知恵に変える手段としての位置づけが大きいのではないかと思います。
そのため、あらゆる分野で、あらゆる階層で活用されて効果を上げているように思います。石松さんがOJTが大切と言っておられる通りだと思います。
トヨタの最近のリコールについては私もユーザーの皆さんを信じてますが、トヨタ側としては大いに反省をすべき点があると感じてます。
また、機会ある毎にいろんなご意見を聞かせて下さい。楽しみにしてます。
D トヨタ同期・工・元テニス仲間
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BBCの取材質問について;
BBCの質問はポイントを押さえており妥当だと感じました。それにも増して石松さんの回答は非の打ちどころがないほど素晴らしいと思います。
J「リコール問題に対するアメリカの反応について」の項では、実はアメリカを非難する記述が出てこぬかとはらはらしながら読みましたが、完璧です。
特に「アメリカ人は良いものは良い、悪いものは悪いと的確に判断する大人だ」とのくだりはもち上げ過ぎかもしれませんが、トヨタバッシングに燃え盛っている今、これくらいの表現が良いと思います。BBCの放映をアメリカ人も間違いなく見るでしょうから。
D「トヨタ式とはどのような意味合いで日本的な創案だと思うか?」の問いに、「マニュアル化は必要最小限にして従業員の能力が発揮しやすくしている」の答は正解だと思います。
ただ、トヨタの品質問題が世界の話題になっている時期だけに、「品質を造りこむための作業標準はきちんと完備されている」旨の一文を添えておいたほうが無難かと思います。
取り急ぎ感じたことを。
E トヨタ先輩・工・ゴルフ&テニス&温泉旅行仲間・囲碁の達人
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「解答案」読ませて頂きました。お世辞抜きに良く書かれていると思います。敢えて(蛇足?)付け加えれば
T.Cの5段目「教育は・・・」のところを“人づくり”のニュアンスが入るといいな!と思いました。
U.Dの項で、昭和26年頃に制定された標語「よい品 良い考」を入れられては如何かと思いました。制定以来、一貫して、各工場に掲示されて、今なお、拳拳服膺(けんけんふくよう⇒両手で大切にささげ持つように常に心に抱いて決して忘れないこと。肝に銘ずる)されているのも奇跡かと思います。
V.Iの項で、思いを馳せるのは、五箇条の「豊田綱領」です。特に、「T.上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を挙ぐべし」の精神が、トヨタの真髄だと思います。
なお、併せて、「U.研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし」も、入れて欲しいですね。
以上、雑駁ながら、直感で浮かんだ感想を、吟味せずに書いてしまいました。失礼の段、お許しください。
F トヨタ先輩・法・ゴルフ仲間
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石松様、御苦労さまです。二つだけコメントします。
一つ目は、Cトヨタ式といわれる社員教育とは、どのような教えでしたか?具体的にいくつかご説明いただけますか?
1)入社すると直ぐ翌日から、事務系・技術系の大学卒の新入社員は、工場の現場で作業実習をさせられました。当時は3シフトありましたから、夜勤を含む3直を一般の作業員と全く同じ条件で、大学卒の将来の幹部個補生たちは3ヶ月間肉体労働をしました。
一般の肉体労働者と一緒に作業することによって、一般の肉体労働者がどういう社会的背景を持って、どういう気持ちを持って、厳しい肉体労働に耐えているのかを、将来の幹部候補生は知ることができます。
この間の実習に耐えられない人が毎年2〜3人、トヨタを去りました。現場を体験的に知ろうとしない人をトヨタは必要としていません。この実習の時期は、朝起きると手が痺れていたり、腰痛が感じたりするものでした。
2)これが将来どういう風に役立つか少し説明しましょう。トヨタでは試作1号車が完成すると、工場の現場の工長(作業員出身・係長級の現場の管理職)、組長、班長が生産技術や品質保証の関係者と一緒に試作車を分解し再組み立てして、組立品質が安定させるため作業し易い組み立てラインを作るための製品設計や製造工程設計へのフィードバックをしています。
こういう時に作業実習での体験が、製品設計者や製造工程設計者、日程管理設計者は工場の現場の人々の言うことをよく理解できる基盤となります。
3)作業実習での体験は、作業の無駄を省くトヨタ生産方式の構築においても、威力を発揮していると思っています。
二つ目は、この取材は何故トヨタの品質が最近急速に落ちたかという観点から質問されておるようですから、下記の参考資料をコピーして添付したメールを添付します。参考になれば、うれしいです。
G トヨタ&大学後輩・工
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解答を読ませていただきました。
本質を正確に且つコンパクトに良く纏まった回答であり意見はありません。強いて申し上げれば4の教育の所で現場の作業員はと強調されているところです。
トヨタの教育は階層毎の集合教育と職場でのOJT 教育で成り立っていることは貴殿も良く分かっていられますが、トヨタ生産方式のことを意識されたため、現場の作業員に特定した書き方になったと思います。
H トヨタ同期・経・ゴルフ仲間・元野球部員
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石松さん。OBとしてお1人のみ、BBCも適当な人を見つけてきましたね。
早速ですが、BBCの取材はトヨタの企業理念・トヨタ生産方式・教育など品質向上、コスト低減、注文からの納期縮など世界最高に育ててきた中身を知りたいことでは、ないでしょうか?好意的な取材と判断し、もう少し、詳しくされても良いのではないでしょうか?
私の意見を参考に記します。経営・管理・教育などノウハウ、機密事項かも知れませんので、適当に判断下さい。
A 技術分野について
a 技術開発・新車開発技術 :新規技術開発。新車の設計・試作技術。
b 生産技術 :生産工程・生産方法、生産設備の開発・設計・製作技術。
c 製造技術 :人(作業者)、物(車、部品)、設備(生産設備)もっとも効率的 に使って製造する技術。
a,b,c 各分野とも、品質を確保して、低コストにする技術がある。
Cトヨタ生産方式の教育について
a 作業者のトヨタ生産方式のみでなく
b 中堅社員、管理職のTPSの改善チームによる工場改善活動。(他の職場から、構成されるメンバーで品質、作業能率 などの問題工程を改善する活動)
C 経営者による毎月の全工場の部長以上一同に集め、工場現場改善発表、指導。
各階層に応じたトヨタ生産方式の実践教育が 作業者、中堅社員、管理・監督者を育てている。
I トヨタ後輩・工・テニス&温泉旅行仲間・学生時代には柔道国体選手・カラオケはプロ級
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添付ファイルを読ませていただきました。きめ細かく、各方面に配慮された内容に感心いたしました。私ではこうはいかずあちこちに迷惑をかけてしまうと思います。
製造現場に長くいたものとして若干のコメントをさせていただきます。
項目H 「日本のものづくり」として製品そのもの(ハードとソフト)について論じられていますが、「日本のものづくり」のもう一つの特徴はトヨタ生産方式に代表される「良いものを、少ない費用で、タイミングよく作る」強い製造現場にあると信じています。
「日本のモノづくり」を語る際にはどうしても触れていただきたいと存じます。項目I トヨタ自動車の貢献の一つとして、トヨタ生産方式があると思います。
残念ながら、最近のトヨタ自動車が綿々と続けてきたトヨタの志(人への投資、後追い投資、売れただけ作る生産方式)から大きく逸脱し、目先の利益を追い、人材まで派遣や請負に出し、計画ありきで拡大を追い続けていたことが、最近の問題を起こしていると思います。
BBCのインタビューでこの部分をどうするか問題ですね。
J トヨタ後輩・工・テニス仲間
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ご苦労さま、模範解答です。
K トヨタ先輩・テニス仲間・経
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素晴らしい内容です。さすが石松さん、ご健闘を祈ります。
L トヨタ同期・商・サッカーでは日本を代表する超名人・長男が小学校時代6年間もトヨタ少年サッカーチームでお世話になった方
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各質問についての回答、よくもこれだけの事がすらすらと書けたものだと感心した。立派なもんだと思うよ。
彼等と記念の写真位は撮っておいた方がいいと思うが・・・。又ドキュメント作品のコピーは貰えるのか聞いて見ては・・・。
M 実兄
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“BBCの取材質問に対する回答案”を拝見しました。非の打ちどころのない見事なご回答であると感じ入りました。石松様のご回答とは別に、私の個人的に感じていることならば、以下の項目で数項をあげることが出来ます。
D トヨタの組立てラインでは、一般の作業員に前工程の不具合や不良品に気が付いたときには、ラインを止める権限と責任が与えられていて、品質を工程中で作りこむ思想が徹底していたことがあると思います。欧米の企業ではあり得ないことだったでしょう。
H 日本の「ものづくり」が世界で優秀だと言われるのは、質の高い作業員が「トヨタ生産方式」を完全に理解して“現場”で実行してきたことに象徴されます。
それは義務教育制度の徹底を引き継ぐ社内専門教育で完成させたものですが、トヨタで言えば優秀な中学卒業生を社内技能学校で工業高校卒業以上の教育を施して、現場の管理・監督に配属してきたことです。
既に江戸時代、寺子屋制度の中で一般庶民が読み・書き・そろばんを身につけており、幕末に開国したときには蒸気機関を除いて欧米に倣うものは殆どなかった程に産業基盤が出来上がっていました。数百年来の、“教育”と“ものづくり”重視の伝統が生きてきたからだと思います。
私はトヨタ退職後、2,000人と500人規模の企業で働きましたが、そのいずれにもトヨタ技能学校に類する制度がありました。勿論、人材のレベルは少々劣りましたが....。
私の感じたままです。
N トヨタ先輩・工・入社後直ぐに依願退職されて帰郷⇒創意工夫・発明考案でも大活躍された郷里のエジソン
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実に明解,かつ適切にお纏めになったと受止めました。
O トヨタ同期・工・趣味の陶芸ではプロ級の腕
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ご苦労様です。良くまとまった解答ですので、事務屋であった私には特にありませんが、10数年前を還りみあえて意見を述べさせていただきます。
Aの技術分野に入る前に、技術を開発する技術分野と販売などの事務分野があっても良いのかなと…
Cは「品質のトヨタ」という会社の基本理念の基に、トヨタ生産方式の教育を推進していたということ
Dはトヨタ生産方式の2本柱のジャストインタイムの他に、自働化(目で見る管理、5S=整理・整頓・清掃・清潔・躾)による無駄の徹底排除を述べられれば良いのかなと思いました。
P トヨタ&大学後輩・経
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昨日、今冬の避寒を兼ねた南国放浪の一人旅から帰ってきました。
早速読ませていただきました。完璧な回答、優等生の回答、まさに模範解答です。
インタビュー後の感想やその後のBBCのオンエアー時期や内容など逐次ご連絡願います。
小生の一番知りたいことは沢山居るトヨタOBの内で、どうして貴殿が取材の対象者に選ばれたかという疑問です。BBCの担当者に聞いてもらえませんか。
Q トヨタ先輩・工・超アフリカ通・奥様に先立たれた後は独身貴族を満喫されている方
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今年の3.5“HDD市場の伸びは2.5”に喰われて伸び悩みという予想だったのですが、今や異常とも言える生産量(昨年末レベルの20%増)で毎日出荷量確保に追われており、自宅には寝に帰るだけ。
私がプレスを動かすわけでは無いのですが、労務対策上少人数オペレータとコミュニケーションを取りながら生産しているので、2月は土曜日全部出勤に付き合いました。と言うわけで会社の方から返信します。
BBCがどんな番組を作ろうとしているのか興味が有りますね。最近のトヨタ100%叩きの風潮に乗るようなメデイアでは無いと思いますので。そして石松さんが選ばれた訳は?
さすが石松さんらしく事前に質問を送らせた模範解答ですね。私も入社の頃は教授からトヨタはそのうち大増産になると聞かされていましたし、叔父が岩手トヨタに居た事もあって他社を検討せずにトヨタに入りました(因みに3年の実習はトヨタ自販、4年の時にはトヨタ自工で実習)。
私は車両実験から海外生産(最初は現地調達部品の承認作業)に入って、そのまま海外暮らしです。
最近のトヨタを外から見ているとやはりしゃにむに頑張っていた時代と違う(特に豊田現社長)と個人的には感じています。回答案の参考にはなりませんが。
R トヨタ後輩・工・超海外通・自力で捜した会社のタイ工場の建設⇒運営に大活躍中
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素晴らしい応答だと思います。時間が無くてとても査読(この単語初めて学びました)出来ませんが遠慮なく述べます。
1.優等生過ぎる。もはやトヨタマンでないのだから批判が有ってもよいと思います。よもや子弟が在職だからという事はないでしょうが。
管理職・経営者の夫々の職務に応じた教育訓練は不可避。豊田社長は米国公聴会で前幹部の訓練不足を実質認めたのではないでしょうか。
2.どこの国でもトヨタ車の性能や品質は世界一だ。日本車が世界1ならうなづけますが・・・。それでもベンツなど欧州からは反論が出ましょう。
大衆車で無く一般市民が買える高級車はトヨタでしょうとか。私は香港で社用車ではベンツから初代セルシオに変えましたが、アメリカの様な評価(優れている)は有りませんでした。現在でも面子でしょうが、根強い欧州車指向があります。
3.ソニーの様にはならないで。昔ソニーは高級品の代名詞でした。今は並品質安物のイメージがあります。戦線拡大協力会社丸投げの結果です。今後トヨタが世界各地工場へ権限委譲したらどうなるか、心配があります。
大事なインタビューを控え混乱させたかもしれません。お許しください。
S トヨタ先輩の学友・工・最初の就職先を依願退職し、香港で輸入商社を設立して大成功・中国の田舎に学校を寄付したり、奨学金を出したりされている真の国際的な経営者
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こんにちは。お元気そうで何よりです。
不況の次はリコールで全く2重苦ですが、今期は何とか黒字を計上できそうです。むしろ来期が心配です。
BBCの件、日本代表、トヨタ代表としてよろしくお願いします。回答書を読ませていただきました。さすが石松さんと感心させられる模範解答でした。
これだけですと私も能が無いので、ひとつだけコメントさせていただきます。
BBCがトヨタに好意的なのか、インタビューからトヨタの問題点を探そうとしているのか状況が分かりませんが、後者の場合、以下が心配です。
D項のトヨタではマニュアルは必要最小限のところですが、欧米よりマニュアルが少ないのがリコールの品質問題の起こった原因と曲解されるとまずいので、マニュアルの話なしでも、D項の趣旨は伝わると思いますが。
マスコミはインタビューする前から書こうとする筋は決めていることが多いのでご注意下さい。以上老婆心ながら。
季節の変わり目です。ご健康には十分ご注意下さい。
21 トヨタ後輩・工・ゴルフ仲間・出向転籍先で大活躍中
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「解答案」は「回答」にした方がよいかと思います。質疑応答の記載は完璧です。(完璧すぎるのが難点かも)この内容を尊重した放送がされたら、いま窮地にあるトヨタの失地回復に大いに寄与することでしょう。
豊田社長から感謝状か直電が来るようなら、「トヨタも本当に変わったな〜!」と実感できるのだが……。
22 トヨタ先輩・工・我がパソコンの先生
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BBCの取材に対する解答案を拝読させていただきました。
質問に的確に解答されておられるだけでなく、当方の主張もさりげなくされておられ、無難かつ深い内容かと存じます。
先方がどういう意図のもとに編集するのかわかりませんが、問題にされる内容は見当たりませんでした。
23 トヨタ後輩・工・テニス仲間
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お久しぶりですね。石松さんの頑張りようには敬服されます。
今回の件に関し大先輩に僭越、おせっかいかと思いましたがCD項の『トヨタ生産方式』に関する件で、十分理解されていると思いますが、ご参考・自分の理解の意味もこめてキーワードを補足資料として頂ければこの上ない幸せに思います。
画期的なシステムです。それを確立されたトヨタ自動車の関連の方々、豊田喜一郎、豊田英二、とりわけ大野耐一副社長によって完成されました。
トヨタでは「トヨタ式生産システム」「トヨタ式」といわれています。欧米ではリーン生産方式、JIT方式といわれています。この生産方式が一翼となって日本のモノづくりが世界一になったといわれるゆえんではないでしょうか。
トヨタ生産方式の基本的な考え方、その根底に流れているのは、徹底したムダの排除の思想です。ムダは、ある場合は作業そのものであり、ある場合は在庫であり、ある場合は不良です。それぞれが複雑にからみ合い、ムダがムダを生み、やがては企業経営そのものを圧迫することになります。
トヨタの標語として「よい品よい考え」「CS NO.1」の精神をこころがけ、常日頃業務に当たっています。
トヨタ生産方式を理解するためのキーワードを列挙してみたいと思います。
@、生産性向上と原価低減
利益の源泉/生産性向上運動/ジャストインタイム/現場主義/リードタイム/同期化と1個流し
A、品質保証
TQM/SQC/品質は工程でつくり込む/ポカヨケ
B、環境と保全
5R活動/4S/危険予知活動(KYT)/安全に関するポカヨケ/TPM/予防保全/自主保全
C、管理・監督者と人間関係
トヨタの教育体系/OJT/多能工化訓練/創意工夫提案制度/QCサークル活動
D、平準化
後工程引取り/平準化/平準化生産
E、能率とムダ
能率の向上/働くと動く/可動率と稼働率/7つのムダ/ムダの発見の着眼点(人の動作)
F、標準作業
作業標準/標準作業/タクトタイム/標準手持ち/作業標準に基づく改善/標準作業用の帳票・マニュアル化
G、改善による工数低減活動の進め方
作業の再配分/作業改善と設備改善/目で見る管理とそのツール/ラインストップ/アンドン/省人化より少人化へ/生産能力の向上
H、自働化
自動化と自働化/人の仕事と機械の仕事/チョコ停
I、かんばん方式
かんばんの役割/かんばんの種類/かんばんの運用ルール/かんばんのサイクル/電子かんばん/荷姿・収容数
以上。後は石松さんの補足説明で十分ご理解していただくことが出来るかと存じますが、今日遅く帰ってきてメールを見ましたので、時間の都合でここらへんで終らさせて頂きます。ご参考になれば幸いです。おやすみなさい。
24 トヨタ後輩・一緒に働いた職場ではゴルフの好敵手だった・原価計算の権威
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ご無沙汰いたしております。ご依頼にお答えするタイミングを逸しました。
リコール問題が起きて、気楽なはずの私のような立場でも、胸が痛み、悔しく、腹立たしさで暗い気持ちの毎日を過ごしています。
私も、2年半前までは現役でトヨタ圏の中にいましたので、兵站が伸びきって、現場に余裕がなくなっていたこと、技術の空洞化が進んでいる現実は実感していました。
従って、今回の件は、そのような実態の現れであるとも思ってはいましたが、アメリカやマスコミの対応には、石松さんのコメントと全く同じ感覚をもっています。だた、悔しいながら、つけ込まれる隙を作ってしまったことだけは確か。
私は、トヨタが今後、適切な対応をしながら復活してくれることを、ただ祈るばかりですが、一方で、正直言って、今日に至る事業戦略の中で、慎重派を押さえて拡大路線に舵取りしてきた役員の皆さんの今の思いやお考えも聞いてみたいと思います(詮無いことでしょうが)。
25 トヨタ後輩・工・元仕事仲間・遅かりし由良之助
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査読関連読後感
各位
過日ご紹介させていただきました「石松良彦様(トヨタのOB)が今月英国のBBC放送の取材を受けられました」というご報告をさせていただきました。その取材のための事前準備と当日の取材状況をお聞きして、石松様の並々ならぬエネルギーとまさしく納得の応対ぶりに感服していました。
このたびその折の取材前の情報公開の連絡を受けました。
トヨタのリコール問題についてトヨタの社員・関係者の真実な叫びと社内でも対応の遅れと体制に反省の一面も感じる、貴重な声の裏側も知ることができました。是非各位にもお読みいただければ幸いです。
@ 大学後輩・経・都市銀行OB・昨秋ふとした機会に出合い、豪華なご馳走を振舞っていただいた方
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