最初見た時、正直自分の目を疑った…。

 

 

次の瞬間不思議に体が動いて…・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 冤罪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨がパラパラ降ってきた。

空が泣いてる?

 

 

 

俺が泣いてる…?

 

 

 

そんな事はどうでも イイ。

今俺は何をしているんだろう。

 

 

 

俺はあいつを、守るつもりが  …守られて…。

 

 

 

雨脚が強くなる。

 

俺はその場から動けない。

動いていいのかもワカラナイ。

 

 

 

「屑桐さん。。。お願イングですからオラがここから出たら

すぐ、家に帰りングして下さいね…。」

 

 

 

いつもの調子で

ニッコリ笑ってお前は行く。

 

 

 

こんな時ですら何も言わない俺。

何か言おうと口を開けるなんて事もしない。

 

出来ない。

 

俺に不可能は無い?

 

 

 

 

 

 

冗談じゃない。

 

 

 

 

 

 

俺に出来る事の方が世の中に少なすぎるじゃないか…。

 

 

結果的にお前を苦しめた、これだって。

 

 

 

どうして何も出来ないんだよ。

 

 

 

なんでこいつらが悪いのに。

 

 

法律?

 

それに俺は賛成した覚えは無い。

だけど、反対した覚えも無い。

 

 

目の前で転がってる赤い物体に俺は憎悪の気持ちを露にする。

 

 

 

「なんでお前らが悪いのに…なんであいつは悪くないのにっ!!」

 

 

 

目からは涙が零れ落ちていた。

 

 

 

深夜の工事現場。

人の気配はまったく無い。

 

 

はずなのに

 

 

そこであいつは数人の男達に暴行を加えられていた。

 

性的暴行を。

 

涙で泣きはらした目はいつも以上に 赤く。

その所為で、いつも以上に輝いているようにも見えた。

頭を右に左にと、動かしているうちに

サラサラな髪が乱れてしまっている。

 

勿体無い。

 

これだけ色々考えているようにも見えるが、

実際俺がこれを見た瞬間取った行動は、と言えば。

 

あいつの上に馬乗りになってる男達を

 

近くにあった鉄パイプで殴りつけていた。

一心不乱に殴りつけていた。

 

男達は勿論ただ殴られているわけも無く、

反撃はしてきた。

 

だが、正直俺の敵ではない。

 

数分して呻き声も消えた。

 

 

次に気づいたときには俺とあいつの間には

血まみれになった男たちが数人 転がっていた。

 

 

己の手を見つめ微動だにしない俺を見たあいつは、

俺の手に握られたパイプでやつら殴りつけていた。

 

あいつのその行動に驚いた俺は

目を見開いて またしても動けなくった。

 

あいつは

 

もう動かない男達を

 

何度も

 

何度も

 

 

・・・…・・・

 

一通りその作業が終わったら、

次は俺の顔についている、返り血を自分のタオルで拭いてくれた。

 

 

 

 

その後、あいつは警察署の方にゆっくり歩いていった。

 

 

 

俺はそれを見つめているだけだった。

 

ニッコリ笑ったあいつの目じりには、

まだ涙の跡が残っていた。

目は赤く腫れていた。

 

気づいてた俺は。

 

名誉やら家族やら立場やらの事を考えていた。

頭の端の方ではあいつを止めて俺がソッチに向かわなくてはっ、

 

あいつを止めなくてはっ、

 

と きっと思っていた。

 

だが、

岐路についている自分がいた。

 

 

 

 

 

 

今日俺は人殺しをした。

 

その罪を被って白春が出頭した。

 

俺は俺自身の利己心のタメに白春の人生を無駄にした。

 

 

最後に俺の頭の中を駆け巡っていた、

俺の立場はと言えば、刑務所の監視官。

 

 

 

俺は白春を犠牲にして

翌日、最高監視官に昇進した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 続き

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■言い訳■


なんかとんでもなく暗い〜感じですが、これからもきっと暗いです。(最低)
この屑桐さん最低ですねぇ〜!どうしましょう!なんでカッコヨロシクなれないんでしょう?



他のサイトさんの屑桐さんみたいに「モロナイト☆」的屑桐さん書きたいです…(ぐすん)



でも…ほら、ここヘタレだし?(え)
これ無意味に続きます。

次白春刑務所行きます。
行った事ないんでおもいっきり想像で☆


 

03.6.16   由渡フイカ