まったく、なっとく! できない!!! 
「なっとく! 再生可能エネルギー」 


1.道路の上にはメガソーラー(豊田市)

 図1
 
 図2
 
 図3
 

 「通勤路のある場所を通り過ぎる時に車のラジオが聞こえなくなる」と言う場所に行ってきた。
 そこは、行ってみると言うより、聞いた話で、ゴルフをしている頃には時々行ったゴルフ場のコースとコースが一般道をまたいでいる歩道橋の下の道路上だろうと見当が付いていた。一応、車で通り過ぎる「瞬間」だけと聞いていたが、実際に車で通り過ぎれば確かにホンの1,2秒ほどにしか過ぎなかった。
 その時の映像

 私が通り過ぎたのは、図1(ソーラーパネルの方向(大体、南南東を向いている)を見ても解るように、ほぼ北西の方向の上空から見た)の中央部分の右端中央から、「黄〇」を抜けて、左に抜けている谷間になっている道路だ。GoogleEarth等と言う誠に素晴らしいとうか、便利というか、何とも恐ろしいモノが出来て、こうして上空から全容が見えてしまう訳だが。

 言うまでも無く、写真の手前の方が、以前コースだったところで、今は草取り(?)用にヤギを飼っているようです。もともと、ここらは「携帯は繋がらない、TVは見えない」と言う話。車のTVはこの下だけは見えないが、後は見えていたが、住民はCATVらしい。ビデオの先に見える家に住んでいる人に実際を聞いてみたい気もしたが止めた。

 まー、私的にはそれだけの話。


2.ソーラーパネルに囲まれて(新城市)

 だが、実際に近くに造られてしまうと規模の問題も問題だが、そんな話では無い。
 図2は愛知県新城市の北部だが、ソーラーで二方を囲まれているのは恐らく地主さんだろうが、でない等と言うことは、あり得ないでしょうが、もしそうなら、怒り心頭、殺人事件になってもおかしくないでしょうが。それにしても、少なくとも、その右側辺りの住民の方もほぼ同じ怒り心頭ではないでしょうか。恐らく、この地域の近隣住民の方でしょうか、「メガソーラー健康被害をなくす会の記録」。

 と言うのは、それがココなのか確認するため、記者会見の記事を唯一掲載した東日新聞に電話したのですが、記者不在で、電話待ちしたのですが、1週間経ってしまいました。田原の風車問題の際には随分お世話になった新聞社なのですが、あれから既に10年以上、風車の騒音被害を訴えた裁判は敗訴、その時の記者さんもそれより前に辞職していて、個人情報も云々で、時は移り変わったのでしょうが、被害の実態は変わった訳ではありません。

 この件の経緯に関しては、こちらを参照されると解りやすいでしょう。

 それにしてもこの地域は東名高速道路の豊川ICから、ホンの3.5km程北に上がった地域なのですが、なんともソーラーが多い。図3


3.わが家は地獄に変わった…「太陽光パネルで熱中症」”室温52度”(姫路メガソーラー)

 メガソーラーに関しては「太陽光パネルの反射光と反射熱によって、平穏な日常生活を脅かされた」として、兵庫県姫路市の男性が、約1MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「姫路ソーラーウェイ」の開発支援事業者であるJAG国際エナジー(東京都千代田区)に対し、パネルの一部撤去と330万円の損害賠償を求め、2015年9月、神戸地裁姫路支部に提訴した。

 この件は、「2017年11月30日、…、当該隣地住民の取り下げにより終結しました。訴えが取り下げられたという経過を踏まえると、裁判所が一定の心証を示していた可能性もあります。」

 と言う、「姫路メガソーラー訴訟」と言える前例があるが、これに関しては、既に「「メガソーラーの反射光で熱中症!?」、姫路訴訟のてん末」詳細な長文があるのでそれを参照されると良いであろう。結論とも言える部分を一つ摘まんでおこう。


科学的立証の重要性

 本訴訟では、反射光の問題に付随する問題として、「熱」の問題も争点とされた点が特徴的でした。もっとも、確認される限り、反射熱によりどの程度温度上昇があったかについて信用性の高いデータが確認できなかったように思われるものでした。

 このことは、一般人が感じる太陽光パネルからの影響を証拠化することの難しさを示しています。このような訴訟では、被害を主張する側(通常は隣地住民などの一般人)が被害の立証責任を負いますが、素人である一般人では、「何を、どのように測定すべきか」の判断が難しく、測定の結果が反証に耐えられない可能性があるからです。先述の横浜事案でも、被害を訴える隣地住民側の反射光被害の立証が控訴審で覆されています。訴訟提起を考えるときは、反証に耐えうる様な科学的立証を準備することが望ましいといえます。

 このように、本訴訟は、裁判所の判断は示されていないものの、これを検証してみると、反射光問題の評価の難しさや、問題解決方法、科学的立証の重要性を改めて考えさせる素材になるものです(関連記事)。

 改正再生可能エネルギー特別措置法に基づく「事業認定ガイドライン」の遵守(反射光被害への配慮)にあたっては、本訴訟の経緯も踏まえて、戦略的・合理的な対応が求められるといえるでしょう。


4.「太陽光パネルで民家包囲」計画もOK?! 発電設備めぐるトラブル相次ぐ 「熱中症」で訴訟にも発展

 しかし、あわやの時点で「太陽光パネルで民家包囲」を計画の時点で免れた事例もある。これは将に上記3の訴訟進行中だったのですね。


5.女ひとり孤独の叫び―風力発電機による低周波に曝露された人体はどうなったか

 将に、単に「低周波」に限定せず、肉体的、精神的に、己が未知の脅威に曝されると人はどうなるか、どうするかを綴った作品である。詳細な記録がそれを物語っている。低周波振動被害により、同じような状況に曝された私には、彼女の記述の不明な部分(低周波の数値的具体的原因、音源の測定も無く解決に至った原因)は当時の彼女の脅威の中での状況からすれば無理からぬところで有ろうかもしれない。ただ、「化学」と「科学」の混同くらいは避けて欲しい。

 内容について詳しくはこちら


6.小型風力発電で意外なトラブル」 愛知 美浜 NHK名古屋

 2018/05/24  夕飯をぼーっと食べていると、妻が「風車が何とかと言っているよ」との声で、TVに目と耳を向けると、NHKの夕方のニュースで、「美浜で住宅地に小型風車が建つ」というのです。

 まさかー、ウソー、あり得ないだろー、と思いながらも観ていると、再エネ業者の強かさを思わざるを得なかった。

 ニュースの内容を確認しようとネットを見たのだが、何故か、この時間に見たニュースでは結構時間をさいたはずなのに、このニュースだけ無い。


  このニュースはそれなりに、なかなかよく取材していたのに消えているのは、惜しい、と思ったのですが…、

 でも、確かに放送はしたようです。

   まるっと! ▽小型風力発電で意外なトラブル - Gガイド.テレビ王国

   地元のブログ「美浜町の風力・太陽光発電を考える会」で紹介されていました。

  ※翌日NHKに聞いたら。「あれは特集的なモノでココには載らない」と言うことでした。まー、一応タイトルくらい載せれば良いではないでか。これからの小規模風車の問題を採り上げたので、上から削除命令でもあったのか、などと思いましたが…。運が良ければ、これが発端となり、「全国ネットでの特集になることもある」とか、NHKの電話の向こうの、単なるヘルプではなさそうな人は言っていました。

 と言うのは、最近の新聞等の電話口のお相手は、若いのはマニュアル通りで、それ以外は応えられない。窓際はモウやる気無しの無愛想。それにしても、日本のマスコミはあまりに記者の匿名性を重視する。まー、一記者で無く、社としての責任と言うことなんだろうが、もう少し、記者の記事の内容への責任というか、「私がこの記事を書きました」と言う、署名記事のような「プライド」と同時に「責任」を持たせてはどうだろうか。


  以前、国が大規模風車の規制を厳しくすると言った時、業者は、「じゃー、規制の無い小規模風車は良いのね!」と、小型をたくさん造るのではないかと、冗談的にサイトのどこかに書いたのだが、マサカこういった形(ココかどうか解りませんが)で本当に展開されているとは思いもよりませんでした。この写真を見ると下の方にはソーラーもあって、ココは知多半島、渥美半島の田原と同じく、風も太陽も良いのでしょう


  「クリーンエネルギーとして建設が増えている小型の風力発電施設。その一方で意外なトラブルも。どんな問題が起きているのか詳しくお伝えします。」

  全然「意外」では有りません。可能性として十分考えられた事であったが、まさか25mの至近距離に造るとは唖然。それを全然遠くの人に3000万円程度で投資」として売るとは…。投資用ソーラーと仕組みは同じ。「再エネビジネス」は基本的には法的整備が無い内に造ってしまうと言う、将に”国の手先”と言えましょう。


  それにしても、恐ろしいことです。このニュースの中で、低周波音被害にもチョロッと触れて、

 「環境省は今のところ風車の被害は出ていない」とか言っていたように思うのですが、これは全く嘘。「風車の被害は出るはずは無い」としているだけで、実際に大型風車サイトでは低周波音被害者が出て、それに関わる問題がたくさん起きています。

 小型と言っても、事業用発電用風車でしょう。羽根の直径は15m程度とすれば、タワーの高さは20m以上、回転直径は30mでしょうから、こんなのが「お隣に」にできて、昼夜かまわず、ブンブン鳴っていたら堪ったモノではない。パニックですよ。ぶち切れて壊そうとでもすれば騒音被害者が犯罪者となるのですから。犬の吠え声も同じ仕組み。

 上記5の「女ひとり…」さんの場合は駐車場に設置されたもっと小さな、こんな様な「ハイブリッド街路灯」7基が近くの駐車場に建てられ、家を去る羽目にまでなりました。


  ”低周波音は音では無い、聞こえない音”ということになっており、『聞こえない音では人間には健康被害は起きない』というのが国が言うところの”科学的知見”です。しかしながら、これまでこのせいで多くの低周波空気振動被害者が苦しんでいます。しかし、「違法で無ければ、合法」とする事業者からすれば、こうした事業はお国の後ろ盾が有ってできる仕事なのです。勝手に違法行為を行っているのでありません。何ら規制が無いのですから「脱法行為」にもなりません。

 風車だけでなくこうした大型のモノは、一端建てば、現地の人たちが後から何を言おうが、業者は、第三者(?=投資家)に売り渡してしまい、「私のモノではないので、どうすることも出来ません」と言う論法を取ります。恐らくそれで法律的にも問題は無いのでしょう。

 小型風車も風車ですから一応、「風況が良い」と言う場所を選ぶのでしょうが、要は素人の「投資家」に売りつけてしまえば、後はメンテナンス費を徴収するだけで、それを投資家がもったいないと思えば、それまでの話で、後には、相場以上に買わされた土地と撤去費が勿体なくて放置された残骸に等しい風車が残る事になるでしょう。
 こうした装置が、これから、別荘地にならないような海岸線や山間の土地に蔓延るでしょう。普通の土地も、ソーラーが、農業人口の高齢化もあって、売れないし、耕作するのも大変な農地や普通の空き地に、近所にお構いなく、「再生可能エネルギー」の為に、と言う名の下に、ドンドン設置されるのでしょう。

 そうなると、エコキュート、エネファーム並の、いやそれ以上の被害者を出すことになるのでしょうが、国は恐らくそうした被害は無いと言う”科学的知見”により、被害は無いと言うことになるでしょう。
 
 国がこうした施設の規制に動くことは当面考えられませんから、本来なら、地域の実情に応じて、各自治体が動くべきですが、「国策」の前に何が出来るでしょうか。



なっとくできない!!! 「なっとく!再生可能エネルギー」

 さて、切りが無いのでここらでひとまず終わりとしますが、こうした様々な事態を招き被害者を生み出している、また、これからも次々生み出そうとしている全ての元凶はここにあることが、ココ(事業者ページ ~発電ビジネスをはじめよう!)を読めば、まずは解るでしょう。

2018/05/26


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