病院での生活３

　ハッチがうまれてから、ずっと雨か曇りだったけど、
やっと、からりといい天気になった。
朝、窓を開けたら、すずしい風が入ってきた。

　いつも大満足だけど、相変わらず朝食がすごい。
見るからに１．５人前だ。いったい何カロリーあるんだろう。一日前に出産だった子が、ホットドックの大きい方をだんなさんに持っていってあげていた。わたしは、半分の方を彼女にたべてもらった。「体重を気にしてるんだね」と彼女。そうなのだ。今朝の体重測定で出産後より１．２kgも増加。毎日こんな豪勢な食事では仕方がないかな。なるべく階段を使うようにしよう。

　新生児用のオムツも両端のテープがくっついちゃうくらいに小さい。短肌着でも足首までの長さ、長肌着からは、袖から手が出なくてすぐに肩がはだける。

　午後、しほちがあそびに来てくれた。りょうかちんとまゆちゃんは、だんなさんの実家に預けているそうで、しほち単独で。
　いただいたぬいぐるみは、不思議なかわいさをもつあひるさん。これは、第１弾だそうで、第2弾は、タクとおそろいの服をくれるんだって。ハッチには、新しい服をほとんど買ってあげてないので、うれしい！

　しほちがいた間、ハッチはずっとねていて、全然存在感がなかった。とうちゃんとタクも来ていたけど、遊びに出ていたので、二人でべちゃくちゃしゃべりまくった。

　夕食をタクととうちゃんと食べた後、選挙に行った。病院から外出許可をもらって選挙にいくなんてこれもかなり貴重な体験。病院の人もなんてまじめな人なんだろうと思ったかな。

　いよいよ今日でここともお別れ。先生、助産師さん、看護師さん、食堂やお掃除の方、事務の方、だれも笑顔で声をかけてくださるので、楽しく過ごせた。帰りたくないって思うくらい。この産院のこと、みんなにお勧めしちゃう。だけど、人気がもっと出て、忙しくなっても今のアットホームな雰囲気を続けてほしいな。

最後のお昼ご飯のとき、これからお産って言う方もいっしょになって、おしゃべりした。そこにはみえなかったけど、午後から帝王切開をするという方もいるので、今日は、ママとあかちゃんが二人増えることになりそう。
　「きっと夜には産まれてるよね」「ご飯が毎日楽しみだよ」など。こうやってどんどん人が入れ替わっていくんだな、って思う。

　マタニティービクスでともだちになった子に書いたメモを受付に預けておいたら、
今日、部屋まで見にきてくれた。（受付の方、ありがとうございます）その子は６月１７日の予定。今日は、健診でも顔があまり見えなかったって残念そうでした。だんなさんもいつも一緒にエコーを見ているんだって。とうちゃんは恥ずかしがって一度も見られなかったね。
　だんなさんもサッカーが好きで、男の子だったら、「しゅうと」という名前にしたかったって話していました。（生まれてくる子は女の子）
　もう、会えないかなって思ってたから、とってもうれしかった。

　２時。ハッチに退院用に用意した真っ白な服を着せていたら、とうちゃんがお迎えにきてくれた。
新しい服は、これくらいしか買ってあげてないので、二番目ってかわいそうなものだ。これまた、タクが使っていたクーハンに寝かせて病室を出た。
　ナースステーションによって、お礼のあいさつ。受付を通ると、みなさんが満面の笑みで送ってくださり、はずかしくなっちゃう。助産師さんは、わざわざ下までおりて、、駐車場から車が出るまで手を振っていてくださった。

　さて、さて、新しい家族が加わって、これからの生活は、どうなっていくのかな。楽しみ、楽しみ・・・