「ただいま」

今ココで微笑んでる貴方はもう・・・・

  

 

    

崇拝者

 

 

 

     今ボクは必死になってキーボードを叩いている。

      その横では銀次さんがボクの作ったオリジナルゲームに奮闘している。

      「マクベス〜!これ凄い難しいよぉ〜!最初のボスも越せないぃ〜!」

    画面に釘付けになりながら瞳を潤ませて叫ぶ銀次さん。

・・・・あのゲームは改良の余地有りだな。

    ボクにとって銀次さんは神。

    銀次さんは全て。

    そして・・・初めて狽烽チと深い関係になりたいと狽ニ願った人。

    その銀次さんが今ココに、ボクの目の前に居る。

    はっきり言ってそんじょそこらの遊園地より内心はしゃぎすぎだろう。

    銀次さんは無限城にいた頃も憧れていた。

    本当純粋に「この人は凄いんだな」と思った。

    だけど今の銀次さんは昔の面影を雷だけに残し、大体を変貌させてしまった。

    最初はそのギャップに戸惑いを隠せなかった。

    だから驚きついでに水爆なんかを作って銀次さんの気を引かせたりした。(ついででやるような事じゃない;)

    今考えるとボクはなんて幼稚な行動を取ってしまったんだろう・・・と羞恥心でいっぱいだ。

    「あの時はごめんなさい。銀次さん」

    ボクはとりあえず羞恥心を取っ払うために本人に謝ってみた。

    「あ、え?何?なんか喋ってた?ごめん。オレゲームに夢中で聞いてなかった!もう一回言って?」

    勿論ボクの心が読めるわけでもない銀次さんは突然謝りだしたボクに驚いたようで、ゲームのコントローラを投げ出し近くに寄ってきた。

    銀次さんに全く否が無いのにも関わらず「ごめんね!オレ人の話し聞かない事多いみたいで!」と一生懸命謝ってボクの顔色を窺う。

    そんなあなたがたまらなく好きなんです・・・

    「いえ。なんか急に言いたくなっちゃってvすいません。銀次さん。」

    こんな下手な言い訳にさえ「そうなの?」とまだ何か心配そうに尋ねてくる銀次さん。  

「ならいいんだけど・・・嫌なトコあったらすぐ言ってね!オレ、一生懸命治すから!」

あなたに対して嫌いなところなんてあるわけないじゃないですか!はっきり言って銀次さんの嫌いな所を3つ述べろとか言われる位なら宇宙の謎を解いているほうが普通にマシだ。

    

     コンナニ貴方ノ事慕ッテイルノニ

     大好キナノニ

 

     銀次さんは夕方まで夢中になってボクの(作った)ゲームをやっていた。

なんだかんだ言って結構負けず嫌いなんだよね。銀次さんは♪

色々苦戦したみたいだけど全クリしたらしくテレビ画面が最後のアニメーションを映し出している。

やっとの事でクリアしたゲームに感極まり無いらしく大きく万歳をしている。そんな子供じみた銀次さんも可愛いなぁ〜v

と、そこまではいつもと変わらない日常だった。

「マクベス、楽しかったよvオレ忘れないからさ!マクベスもオレの事たまには思い出したりしてねv」

     突然銀次さんはそんな事を言って今まで一度だってこの部屋から出ようとしなかったのにドアに向かって歩き出したんだ。

     「え・・?何言ってんですか?銀次さんの居場所はここですよ・・・?」

     ボクは計算違いな事が起こり、焦りながらも銀次さんをここの部屋から出さないようにドアの前に立ちはだかった。

     それを見た銀次さんは・・・嬉しいような表情を一瞬顔色に映したのだがその後すぐに、とても悲しい顔をしてボクをゆっくり優しくなだめるように言った。

     「マクベス・・・。マクベスがオレの事、凄い思ってくれてるのは一緒に過ごした2日間で充分わかったよ・・・。有難うv」

     え?違う。銀次さんと俺が過ごした時間はもっと昔から流れてる・・・・。

     「オレは本当のオレの場所に帰らないと・・・・マクベス・・・マクベスは、本当に良い子だよね・・・v」

     そう言いながら手を離していく銀次さん。

     「銀次さん!あと1日だけ待ってください!!そしたらボクの完璧なプログラムで銀次さんを!貴方を永遠のものに!」

     ボクは出来かけのフロッピーを見せた。

     だけど銀次さんは優しく微笑みながら首を横に振りボクが持ってるフロッピーに触れた。

    その瞬間フロッピーが緑の光の粒に変わって空に上がっていく。

    その光が消えきった頃、銀次さんも同じような緑の光に包まれていく。

      

      イカナイデ

 

     「銀・・・・・・次・・さ・・ん?」

     次の瞬間銀次さんはボクの目の前から1ミクロの形跡も残さず姿を消した。

     後にはその光が空に舞い上がり消えていく。

     ボクは消えていく光をゆっくりと見上げながら涙で濡れた顔をどうする事も出来なかった。

 

     神様お願い。

     ボクの願いを聞いて。

     ボクの神様をもう一度・・・もう一度でいいから黄泉かえらせて・・・

     

     

     

  

        

 ★何となく言い訳ちっく★

今日黄泉がえりの映画見てきたんですよー!           

それが凄いなんか良かったんです。泣けるとかは泣けたし・・・。
でも自分的に微妙にもっと泣いて欲しかったので(コラ)色々泣かせましたv
はん!どうせオイラは最低さッ!!(なんでグレテンダヨ)
でもやっぱ素敵だったー★
見てない方は興味本位で見てみては?
 
マク銀は昔カラ好きだぁ〜v
年下である事をフル活用してくれ!マクベスぅー!!(笑)

 

   

             03.2.23        今日はコミケ★由渡