貴方が振り向くならば

                                 どんな嘘さえつこう・・・。

  

      

 

     

      男なんてラララ

 

  

 

 

          今、赤屍蔵人(通称Dr.ジャッカル)はとてつもなく機嫌が悪かった。

 

 

     普段から笑顔を貼り付けているので慣れ親しんだ者でも分かるかどうか微妙な程

     のポーカーフェイスなのだが、その道を利用するたまたま赤屍の周りにいた子供

     には分かるらしく通りすがった後にその子供達すべてが何かの呪いにでもかかっ

     たかのように突然泣き出すのである。

 

 

         そしてここにも例外で無い者が一人・・・。

 

 

       「こんにちは銀次くんv」

     「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!??(泣)」

 

       幾ら体つきが大人になってきたからと言ってもやはり心は少年の

       ままなのか、今までの子供達同様はじかれた様に泣く青年。

 

 

 

            名は銀次、姓は天野 只今18歳のピチピチ奪還屋☆

           只今赤屍氏の【お気に入りベスト】の一位を輝かしく飾っている数少ない人物でもある。

 

 

   

       銀次の明らかな嫌悪の反応は全く眼中に無かったものとして(有ったとしても

       怯えてる表情もソソリマスネ・・・vV」などという、

       どっちみち銀次を悲しませるような物だが)赤屍は会話を持ち込む。

 

       「銀次くん…実は私あと3日で死ぬですよ・・・」

 

       うつむきかげんに言う赤屍。

    勿論嘘である。それに実は同じ口から全く逆の台詞をこれまた全く逆の表情でもう既に

    言われているとは銀次は全くもって知らない。(何故なら雷帝モードだったから)←

 

   「え?・・・本当・ですか?」

 

       鵜呑みにする現代の少年達より少年らしい心の持ち主銀次。

  

     「えぇ・・・それが本当なんです・・・」 

 

     騙し続ける赤屍。

     何故だか彼から今までで感じたことの無い必死ささえ窺える。

 

     (本当に赤屍さん死んじゃう・・・死んじゃうのかな?)

 

     そんな普段では考えられない哀愁漂う雰囲気を醸し出している赤屍にすっかり信じて

     しまう銀次18歳。

 

     そこまできてやっと相棒のツッコミが入る。

     「んなわきゃねーだろ!!?こいつは殺しても殺してもなねー奴なんだぞッ!?」 

 

          そうなのだ。

   現に銀次の力で赤屍自身のメスでおもいっきりめった刺しにしたが全然ピンピンしてる

 

   とてつもない再生能力だ。

 

   そんな相棒の一言に納得したのか(そうでなくとも危機感をなんとなく感じ始めたのか)

   少しずつ距離を置く銀次。

 

   (私としたことが、殺しておくのを忘れてましたね・・・v)

   表面上は大して変わらず手から銀色の物が見え隠れする赤屍。手中には“それ”がぼこぼこ

   生産されている状態だ。それはまるでポップコーンのような・・・(違)

 

   (この変態医者が!?医者なんだからてめーの健康管理位

   普通に面倒見れてるだろーに!(怒)銀次に変な事しーとしやがって・・!!?)

   場面変わってこちらは「俺のもんは俺のもん!銀次のもんは俺のもん!これ常識!?」

   とか普通に思っている昭和初期に目立っていたとてつもない亭主関白人間美堂。

   こちらはグラサンを外しにかかった。殺る気満々だ。

 

   お互い銀次へ邪な感情を抱いてる分殺気の感じが違う。

   とてつもなく痛い。と言うかここにいる位だったら自分がとんでもない犯罪者であろうと警察に

   自首してかくまってもらう方が比較する方が失礼な位良い。

   それ位今のこいつらの殺気は最悪に怖い。

   ・・・のに、その空気を感じてないのか、感じていても平気なのか。二人のよどんだとんでもない

   空気を軽く、ウエハースの様に壊したのは世界広しと言えども唯一許され

   てる話の内容の人物。

 

   「ねぇ〜(汗)喧嘩はやめようよぉ〜〜!?」

 

   上目遣いで2人を制御しようと必死の銀次。手足もばたばたしているのは癖なのだろう。

   とてつもなく愛らしい。

 

   そこで今まで蛮に向かって殺気をむんむん放っていた赤屍がぷつんと今までのオーラを

   断ち切り、今度は振り向くと同時に満面の笑みとラベンダーな雰囲気をまとって銀次

   を優しく見つめた。

   これには銀次も無意識に2、3歩後退していた。だが赤屍は「歩いた」と言うより

   「移動した」と言う感じでその2、3歩分の距離を縮めてとんでもない一言を放った。

 

   「と言う事で今からデートしましょう銀次くんvV」

 

   銀次にも読者にも優しくない突然すぎる展開に戸惑いが隠せない蛮だった。

   

    

                                                   続く

       

      

             これは一体なんなんでしょう?

             無意味に続いてます!(汗)

             それもなんか長そうだしッ!?・・・すいません;初書きって事で

             勘弁してやって下さい!

                  

              03.1.5      初小説早速違うジャンル(笑)由渡