風力発電を考える全国集会

風車低周波騒音問題は存在するか

4月30日に東京で「風力発電を考える全国集会」が開催されます。

風力発電を考える全国集会

エコって本当?
見つめ直そう命と自然
クリーンエネルギーの実態を全国から報告する


とき:2010年4月30日(金)午後2時より
ところ:東京都品川区立総合区民会館 きゅりあん大会議室
資料代:500円
品川区立総合区民会館:品川区東大井5−18−1
  Tel 03−5479−4100
  JR/東急線 大井町駅前


この会成立の経緯は私は知りません。しかし、被害者の田原の大河さんが発表者の一人になっています。ここの風車による被害者は彼一人しかいません。そうした意味ではエコキュート被害者と似ています。

私が初めて彼に会った時、彼は低周波音問題に関し、ほとんど知らない状態でした。それから2年彼はあらゆる所に電話しまくり、今では風力発電被害者として非常に多くの「事実」を掴むようになっています。この意欲と言うより「怨念」に私は付き合っています。

彼程の行動力のない風車被害者or被害予定者もせめてブログでもHPでもなんでも良いです。とにかくインターネット上に何らかの”カンバン”or”広告”出してください。口伝え的に関係者だけの情報交換は誤解を生む元です。

その昔と言ってもほんの7,8年前までは、拙サイトのようなマイナーなサイトで挙げ句に世の動きに否定的なモノは、Yahoo!を始めとする検索サイトでは幾ら検索しても”絶体にヒットしませんでした”。そうした状況は今の中国とほとんど変わらない状態でした。

しかし、数年前、初めてヒットしたのが当時進出してきたGoogleでした。こうした検索サイトの進出により多くのマイナーなサイトもヒットするようになり状況は一変したように思います。と言うより検索ロボットが非常に優秀になったのでしょうね。こうした状況が急速に中国でも実現されるようになり、当局は困り、厳しい規制を引いたのでしょうが、それに耐えかねGoogleは撤退を決めたのでしょうが、私も見上げたモノだと思っています。今では殆どの検索サイトでキーワード(例えば、”風車 被害 具体的な地名)さえ入れれば、アップしたページがほんの数時間から1,2日間でヒットするようになりました。

発信することが必要です。発信のない被害は無いのと同じです。公的発信のない”秘密情報”は無いのと一緒です。


もちろん、紙の媒体(書籍、パンフ、チラシ等)は確実ですが、金が要ること、配布範囲が狭いことなどが決定的な欠点です。従って、いわゆる「浮動票」に働きかけることは出来ません。ネット上の情報は不確かなモノも少なくないのですが、それなりの信頼性が有れば定期的なアクセス数が増えます。これは浮動票が定着してくることを意味します。今は浮動票が世の動きを大きく左右します。

その1つの証拠に私のサイトでも新聞やTVで風車の低周波音問題が報道されるとアクセス数が一気に数10倍になります。時としては一日で、2万を超える日も出てきました。これらはもちろん浮動票で、その余韻は数日で元に戻りますが、その度に固定的なアクセスは増えてきます。そうした事を思うと、一日、数アクセスであった日々がウソのようですが、それはホンの数年前の話しなのです。

何れにしても、着実に「風車って低周波音ってのを出すんだって。それは体に悪いんだって」と言う世論が出来つつあり、それに伴い「低周波」と言う言葉がこれほどポピュラーになったのは今までに無いことですから、それは風車被害の御陰であることに間違いはないでしょう。

低周波音問題は風車問題全体から見ればその一部に過ぎません。特に、感覚公害である、音、光、臭いなどは個人差が大きい上に、そのこと自体を数値化することが難しく、一律の基準化は難しいでしょう。

「高年齢者はもう感覚器は鈍くなっているから感じないから、問題無い」と思われがちですが、むしろ「感覚が固定化」していて、適応能力に欠け、そのためにむしろこうした公害の被害者に高齢者が比較的多いのではないかと考えています。

恐らくこれからも、益々原因不明の少数しか病人がいない、病気が出現する時代になるでしょう。それは原因不明として様々な症候群と呼ばれるモノとなっています。


丁度、今日「報道特集NEXT」で放送していた、 (2010/3/6 )放送していた、激しい頭痛やめまいを伴う「脳脊髄液減少症」との闘い、は”バレーボールが頭に当たる。自転車で転倒する。そうした外傷の後に、激しい頭痛、めまい、吐き気などの症状が現れることがある。体に衝撃を受けた時に脊髄を覆う硬膜に穴があき、髄液が漏れだす病気、「脳脊髄液減少症」だ。だが、この病気をめぐっては医学界で論争が続いている。激しい頭痛に悩まされる娘と母の闘いを追った。”モノである。

が、実は、「交通事故のむち打ち症」でもなると言うから、自分で運転する機会の多い、田舎の人はなりやすいと思われる。

放送時は覚えていたが、メモを取ればいいモノを手元に筆記具が無く、数字を忘れてしまったが、この患者は全国で50人(?)で少数と言われる。この病気に携わっている医師は全国で20人(?)と言う。

2,3年前に報道で知って、もう既に立派な病気になっているかと思っていたが、これを病気として認める医師とそうでない医師に別れており、国はこれを現在病気として認めていないという。

その3年にわたる裁判の判決まで報道されたが、医師はこうした症状を「自覚症状」「気のせい」とし、裁判官は退けた。「自覚症状」「気のせい」とはどこかで聞いた言葉だ。この「病気」は既にある程度の診断法が有るにも拘わらずこういった結果だ。

まして、低周波音被害の酷さは客観的な評価は未だに為されていない。被害者が「自身の体で知る」のみである。ましてや、これを病気と認める医師が一人しかいない病気は一体全体どうなるのだ。

と言うようなことをいっているので「個人差が大きいので基準が作れない」と言うようなことになるのでしょう。


30年以上にわたり低周波騒音被害者である方(Tさん)のご主人が先ほど亡くなりました。Tさんは既に70代後半で、低周波音でボコボコに痛めつけられた体は今や1週間の内殆どを医者通いで過ごし、間違いなくもうじき自分は死ぬに違いないと思い色々死出の旅の準備をなさっていました。

ところが、食欲旺盛なご主人の食欲がないので無理矢理病院で検査させたところ、既に、胃は真っ黒、ガンは5cmになっており完全に末期でした。元々病気などしたことが無く、低周波騒音被害者のTさんがグダグダ言う症状には何ら興味を示さなかったそうです。その丈夫さは、これだけの癌がありながら、本人には何らの自覚症状はなく、元気に食事していたというのですから驚きです。

結局、癌が発見されてから2ヶ月程で亡くなられたのですが、最期は幾ら輸血しても全身の毛細血管から血がにじみ出て、ミイラのように全身に巻いた包帯に直ぐしみ出て輸血の意味がなかったそうです。

お二人は同じ環境に居たのですが、神経の”丈夫”なご主人は低周波音で神経をやられることはなく、”血管をヤラレタ”というのがTさんの結論です。

恐らく、今回の環境省の調査・研究で低周波騒音被害者の存在を科学的に認知するような結果は出ないと言うより出せない、と私は考えています。


不勉強なマスコミのみなさん、研究者、"専門家"は”現物の被害者”が一堂に会する集会はそうそうはないはずです。今後の取材の為の勉強に来て損はないと思いますよ。


「風力発電を考える全国集会」の当日の次第はこちらに詳しいです。 10/05/01


 さて、10/04/30、この会議の準備で忙しい中、大河さんにお願いして、午前中、池袋にある、表だっては”風車問題を創る総本山”である「新エネルギー財団(以下財団)、新エネルギー導入促進協議会(以下エネ協)のある住友ビルに訪問してもらいました。

 以下はその際の大河さんのレポートです。
(青字)は管理人

 1階に財団、エネ協共有の会議室。室内には2つの団体名の資料が置いてある。定員20名程の部屋。室内の写真撮影は不可。2階に財団、エネ協個別の部屋。
エネ協は7〜8名の職員がいた。風力担当は不在。事務方と思われるUともう1人が説明してくれる。

 質問内容は、

Q.ネドからマルマル補助金交付に関してだけを引き継いだのか?
Q.金の出し入れだけで風車設置等に関する技術的な問題に関してはどうするのか?

A.回答は担当者不在でハッキリしませんでした。

1時間かかって手に入れた情報は以下。
審査に関しては、審査委員5〜10名。
委員長以外の名簿は、公開しない約束事。ネドの職員がいるかは不明。(名前を出せないような仕事なのか?)
風車補助金事業に関しては、エネ庁の公募にエネ協が応募して合格したとのこと。(他に応募したところはあるのだろうか?随意契約を想定した公的には応募を募集したことになってはいるが、実は誰も知らない形での募集の”指定募集?”ではなくてこういった形は”一社応札”と言うらしいのだがそれなのか?)

エネ協の事業内容は、補助金交付のみ。技術的な問題は外部委員会で協議。(ああだこうだと風車に関する”苦情”を言っても、ここは”何もワカリマシェーン”ということ)

Q.騒音が基準、許容値を超えている風車があると説明。
A.そういった話は初耳で、低周波音はよくわからない、という言い訳で逃げ切ろうとしていましたが、これには答えが準備できていないようでした。そのうち言い訳を考えるでしょう。
 (彼らは自分達がやっていることがどういった問題を持っており、今、マスコミでも言われていることを一切”知らぬ存全ぬ”でスルーするつもなのだろうか。彼らがそんなバカな程度の人間達ではないことが解っているだけに、余りに人をバカにした話で、私だったらブチ切れていたであろう。)

財団は後日風車担当より電話で説明がありました。
風車担当は2名しかいず、より詳しいという方と話しました。

Q.ネドと財団はどこが違う?
A.財団は普及啓発、ネドは技術開発と全く違う業務をしている。財団の業務は、専門家、産業界の集まる委員会で話し合ったことを国に政策提言すること。簡単に言うとネドが技術開発、財団がどうやって推進していくか考えるところだそうです。

ついでに環境省の報告書について情報提供。

ココでもお約束のように低周波音はよく分からないととぼけようとしていたので、騒音基準、許容値を超える数値等”初耳情報”を伝えました。風車には事業計画以上の騒音の出る粗悪品があることを把握させるつもりです。環境省の報告書にある許容値がグラフに添付してあれば簡単に説明できるのですが環境省がそれをやらない事も伝えておきました。


 大河さん、お疲れ様でした。
 以上のように「財団、エネ協」ともに、風車問題全般、ましてや低周波音問題などに関しては、一切、関知しない事になっている、純粋な”実行組織”ということなのであろう。そう、彼らの役回りは、今放送中の龍馬伝で言えばエネ協は以蔵、財団は龍馬みたいな役回りなのであろう。やはり、ビジョンを持つ勝海舟の役回りはエネ庁と言うことであろうが、問題の種類が違うので歴史上の彼らには申し訳ないが、でも考えように依れば彼らは日本のエネルギーの未来を考えているのかも知れない。

 いずれにしても、とにかく、風車が各地に出来るようになってきて、挙げ句に人家の近くにも建設させ、今日の風車問題を引き起こした実行犯は、スキームを画策した「財団」と言うことになる。もちろん、財団自体としては国家百年のエネルギー問題解決のために良いことをしており、現在”多少の犠牲が出る”ことは仕方ないとでも思っているのであろう。
 しかし、本当かウソかは別にして、風車の現状について知らぬ存ぜぬ様な輩が政府の補助金をバンバン出していると言うことに何ら問題はないのか!!!

 この「財団」は、20日からの事業仕分け第2弾後半戦の対象になっている。前回の事業仕分けのNEDOを見ていたのだが、実にアバウトと言うよりあまりに本質的な問題が問題とされており、一々”罪状”が挙げられる事はなく、落着してしまった。今回もこうした風車問題のようなエネルギーとして個別の問題が俎上に上るようなことはないのであろうが、ひとまずは空港近辺の騒音をマッチポンプ式に処理する「空港環境整備協会」と「日本エネルギー経済研究所」とともに視なくてはならないであろう。

100518


最後まで読んでくれて有難う

100306,100518


HOME