第6話 道化と自動人形

「あ、ルージュだ。ルージュがいるよ、ピエロッ」
 飛び跳ねるようにして、幼い少年が駆けていく。彼の周りだけ一足早く春が来たのかと思うほど、陽気な空気をまとわせている。機嫌良く振り回される小動物の茶色いしっぽの幻覚まで見えるようで、ピエロと呼ばれた少女は溜め息を吐いた。彼の好奇心旺盛な性格は嫌いではないが、酷く疲れる。
「ルージュ?」
 はて、何の名前だったろう。微かに聞き覚えがあるが、はっきりと思い出せない。自分の興味に引っ掛かることのない事項なのだろう。
 仕方なさそうに寄っていく少女が不満なのか、少年は両頬を膨らませた。
「この子だよ。『びーすとげーむ』って絵本、知らないの?」
「知ってはおりますけ……すっ、すぐに追い払いなさいっ」
 どうりで思い出せないわけだ。興味の対象になれないどころか、忌むべき存在だ。
 鳥肌を立てて、1歩後ずさった。とにかく、あの長い毛を視界に入れたくない。
「えー、何で?」
「何故って。とにかく、その獣をすぐに追い払いなさいっ」
「獣って、こんなに小さくて可愛いのに……どうしたの?」
 己の服の裾を懸命に引っ張る『ルージュ』に気付いて、少年は従う。ピエロとしては、獣と距離ができるに越したことはない。横に垂らされたくせ毛を指に巻きつけながら、彼が飽きて帰ってくるのを待つことにする。
 しばらくして、「あ」という短い声が耳に届いた。
「ねえ、人が倒れてるよ」
 動物といった類に近付くのは拒否したいが、人命救助の必要があるなら話しは別だ。少年が歩いていった方へ小走りで向かうと、緑色の髪が地に散らばっているのが見えた。
 膝を付いて心配する少年の上から、倒れている人物を覗き込む。黒い衣服を着込んでいるため詳細は分からないが、息に乱れが無いことから生死に別状が無いことは分かる。何があったかは知らないが、外にさらされた手などは擦り傷だらけだ。
 ふと、血の流れ方が通常の人と違うことに気が付く。医者でも分からないかもしれないほどの、些細な差。穏やかにだが、筋の間の凹みを無視したのだ。
「そこをお退きなさい、カナ」
 黄色い頭を軽く押して、場所を空けさせる。腰に付けた鞄から、透明な薬剤が入った試験管と細い紙切れを取り出す。青年の左手を取り、紙切れの先に血液を付着させた。小指ほどの大きさの試験管に紙切れごと入れ、反応を窺う。すると、薬剤の色が見る間に赤紫色に変わった。
「陽性、ですわね」
「すぐに治るってこと?」
「あなた達ほどでは、ありませんけどね」
 カナは安堵した顔を見せるが、ピエロは眉をひそめた。疲労の原因が、また一つ増えた気がする。
「因果なものですわね」
 とりあえず、もう1人の連れに連絡し車を回してもらうため、鞄から通信機を取り出した。

 ◆◆◆

 研究所を連想させる白い世界の中、地面だけが濃い茶色をしている。硬い荒野の上に、何故かセウスとクランケットは立っていた。2人の間には、彼等を分かつ溝が走っている。深くて底は見えないが、跳んで越えられないこともないだろう。
「早く来いよ、クランケット」
 呼ぶ側のセウスは、焦っていた。成長した幼馴染の背後には、巨大な黒い霧が迫っているのだ。
「大丈夫だから」
「駄目だよ。僕は行けない」
 どんなに手を差し伸べても、彼は頑なに首を横に振るだけだ。
「これ以上、僕達に関わっちゃいけない」
「何言ってるんだ、クランケット。ほらっ、早く跳べよっ」
「君は逃げて。まだ間に合う。早く、そこから」
 セウスの目の前で、黒い霧がクランケットを飲み込んでいく。
「さよなら、セウ……」

 ◆◆◆

「クランケットッ」
 勢いよく起き上がったセウスは、視界が明るいことに驚いた。
「あ、れ?クランケットは?」
 半ば呆然としたまま、辺りを見回してみる。黒い霧など、どこにも見当たらない。
 弾力性のある寝具。清潔感が漂う白い刺繍が施された日よけの布は、花柄模様。脚に見事な細工が掘られた椅子に机。机上に置かれた、花弁の多い赤い花。
 どこまでも、彼の部屋の様相とは違っていた。
「なんだ、ここ?」
「あら?目を覚まされましたか?」
 高い声に、振り向く。部屋の入り口に、背の低い少女が立っていた。歳は、セウスより2、3下といったところだろうか。後ろに無表情な男と、眉を吊り上げた少年を侍らせている。見るからにお嬢様だと、セウスは感じた。同時に、この格好はいったい、とも思ったが。
「あの、ここは?」
 遠慮がちに尋ねてみると、お嬢様は口角を上げた。照明の光を受けて、唇が煌く。
「ここは、宿泊所ですわ。行き倒れになっているあなたを、拾って差し上げたのよ。ね、アル?」
「はい、ピエロ様」
 無表情な男の言葉に、お嬢様は満足そうに笑う。顔はかわいい方だと、セウスは思うのだが。
「ピエロ?」
「私の通り名ってやつですわ。そう言えば、あなた、お名前は?どうして、あんな道端なんかで倒れていらしたの?」
 ピエロが寝具の傍らまで来て、尋ねる。つり目がちの大きな目に、長い睫。小さな赤い唇。整った顔は、大抵の人間が「かわいい」と賞賛するだろう。
「俺はセウス。辺鄙なところに建物があったから、何だろうって気になってさ」
 本当のことを、彼は言えなかった。頭のどこかで、警戒音がずっと鳴っているのだ。
「そうでしたか」
 ピエロは、セウスの受け答えが不自然なことを、さほど気にしていないようだ。
 しかし、さっきから気になっていることがある。あの2人の男のことだろうか。どこかで見たことがあるような気もするが。
 視線に気付いたのか、ピエロが彼等を示すように手を挙げた。
「ああ、あの2人ですか?小さいのがカナ、大きいのがアル。本物は、もっと綺麗な顔をしていてよ」
「本物?」
「あの2人は、自動人形ですの。ご覧になったのは、初めて?」
「そうだよ。でも、凄いな。本物の人間みたいだ」
 自動人形とは、人や動物の遺伝子を元に造られた自在に動く人形のことだ。話でしか聞いたことがなかったが、ここまで柔らかい動きをするものだとは思わなかった。
 心底驚いたセウスに、ピエロは愉快そうに笑った。
「初めてご覧になった方は、皆様そうやって驚かれますわ。けれど、この2人も『ハミットの娘』には、遠く及びませんの。『ハミットの娘』の話は、ご存知?」
「聞いたことはあるよ」
 かつて娘の死を嘆いたハミットという侯爵が、娘を元に自分で考え行動する人形を造った。これが自動人形の起源だ。小さな村の中でさえ1度は耳にするのだから、この辺りで知らぬ者はいないだろう。
「『ハミットの娘』は、それは表情豊かで、よく喋る人形だとか。でも、この2人に表情などわずかしか存在しません。アルに至っては、『はい、ピエロ様』としか話すことができないのです」
「はい、ピエロ様」
 「ほらね」と、ピエロは苦笑した。
「昔、学都で事故があってから、生命科学に制限が出ましたでしょ?それから、自動人形の技術も廃れてしまったのですわ」
 「残念ですわ」と、肩を落としている彼女。その姿を見て、唐突に思い出した。
「学都で事故?いや、それより、学都に行かなきゃいけなかったんだ」
 気になることは、これのことだったのか。1度は納得しかけるが、心のどこかにわだかまりが残る気がする。これで万事解決、といかないのは何故だろう。
「学都でしたら、もうこの近くでしてよ。事故現場も、たしかそのまま残されていたはずですから、ついでに見ておかれるとよろしいわ」
「ああ、そうしてみる。ありがとう」
 半ば上の空のセウスの顔を、ピエロの赤い眼が覗きこんだ。
「どうかなさいまして?」
「ああ。何か忘れてることが」
 ピエロが首を傾げると、高い位置で結ばれた赤と紫と白を混ぜたような不思議な色合いのくせ毛が揺れる。その様は、まるで小動物のしっぽのようだ。
「あーっ、ルージュッ」
 耳元で突然叫ばれて、ピエロが両耳を塞ぐ。
「なっ、何事ですのっ?」
「耳元で叫んで、ごめん。ルージュ、知らないか?俺の傍にいたはずなんだけど」
 驚いているだけだったピエロの顔が、見る間に歪んでいく。
「ルージュ……ああ、あの珍妙な小動物のことですわね」
「そう、それ。今、どこにいるか分かる?」
 彼女の眉間には、深い縦皺が刻まれていた。何か、悪いことを言っただろうか。
「捨て置くわけにもいかず、連れてはきましたわ。隣りの部屋に……檻の中に……いるはずでしてよ」
「檻?ルージュの奴、何かしましたか?」
「特に何もしてないよ。ほら、この通り元気だし」
 いつの間に持ってきたのだろう。入り口に、小動物用の檻を抱えたカナが立っていた。中で暴れまわるルージュは、白い布きれで口を塞がれている。
「あの、その格好は?」
「ピエロは、大の動物嫌いなんだよ。鳴き声聞くのも嫌なんだってさ」
「本来ならば、即刻切り捨てているところですわ。でも、あいにく今は『小さな親切、大きなお世話ごっこ』の真っ最中ですの。そんなこと、できませんわ」
「『小さな親切、大きなお世話ごっこ』?」
 忌々しげに語るピエロに尋ねるが、首を横に振るだけで応じる様子がない。見かねて、カナが代わりに口を開いた。
「ピエロは、『ごっこ遊び』が好きなんだ。この間は『信心深い金持ちごっこ』とか言って、みすぼらしい村に立派な教会を建ててたっけ。その前は『幸せを運ぶおじいさんごっこ』とか言って、王都の子供達に贈り物を押し付けてたな」
 セウスには、いまいちよく分からない遊びだ。とりあえず、はた迷惑なことに違いない。
「つまりは、底無しの金持ちの道楽なんだな?」
「そういうこと。街中で突飛なことをやり始めるから、『ピエロ』って通り名が付いたんだ」
「なるほどね。でも、『小さな親切、大きなお世話ごっこ』てのは、いつのものことなんじゃ」
 概要を理解したセウスの顔面目掛けて、ピエロが何かで勢いよく突いてきた。動けないでいる彼の鼻先寸前で止められたのは、金属製の杖だった。大きな紅蓮の宝石が、先端で光る。
「道楽という言葉に否定はしませんが、口の利き方には気を付けた方がよろしいわ。美しい者は好きですけれど、態度次第ではためらいもなく殺せてよ?」
 ピエロの鋭い眼光に、寒気がした。本気で言っていることが、嫌と言うほど伝わってくる。
「ごめん、悪かった」
 顔を引きつらせながら言うと、彼女の顔に余裕のある笑みが戻った。
「まあ今回は、私に対する数々の無礼全てを見逃して差し上げましょう。学都にも、送って差し上げますわ」
「え?」
 思わず聞き返したセウスに、ピエロは勝ち誇ったように高笑いした。
「ですから、『小さな親切、大きなお世話ごっこ』だと、先ほど申し上げましたでしょう?」
「ああ、そうでしたね」
 セウスの声は、もはや覇気が全く感じられないものとなっていた。お嬢様から、一刻も早く逃げ出したいのだ。ルージュが囚われの身では、それもできないが。
 それにしても、と彼は思う。クランケットには予知の才能でもあって、自分に伝えてくれたのではないか、と。勝手に夢を見ているに過ぎないかもしれないが、この前のことと言い、気のせいとも思えないのだ。
 そんなことを考えている間に、ピエロがアルに大きな袋を背負わせていた。更に疲れる要因である気がする。
「あの、何ですか?それ」
「これは、外に出てからのお楽しみですわ。ささ、早く参りましょう」
 どうして、そんなにやる気があるのだろうか。肩を落としていると、袖をカナに引っ張られる。
「ごめんね。あの人止められる人間なんて、どこ探してもいないんだ」
「苦労、してるんだな。カナ」
「うん。とっても」
 2人は、大きな溜め息を吐いた。

 ◆◆◆

 宿泊所を出ると、何か違和感があることにセウスは気付いた。一見しただけでは、よく分からない。馴染みのある商店街よりも整然としていて賑やかなのは、ここがより学都に近いからであって、特におかしいわけでもない。赤茶の舗道は見慣れた黒とは違うが、歩いた感覚は同じだった。
 ピエロ達に付いて坂を上っていくと、街を一望できる小高い丘の上に出た。
「こんな所で、何するんだ?」
「まあ、ご覧になれば分かりますわ」
 アルが降ろした袋から取り出されたものは、拡声器だった。訳が分からなくなっているセウスを他所に、ピエロは大きく息を吸い込んで、町の住人に呼び掛けた。
「街の皆様ーっ、ピエロが参上致しましたわーっ。私のささやかな気持ち、どうぞ受け取ってくださいませねーっ」
 一つ息を吐くと、袋いっぱいに入っていた札束を惜しげもなくばら撒いた。ある程度の金持ちになると、金銭感覚が狂うのだろうか。庶民としては、何故そんなにもったいないことを、と心の中で批難せずにはいられない。
 風で舞い上がった札を目で追って、違和感の正体が分かった。
「空が近い」
「当然ですわ。この街全体を、ドームが囲んでおりますもの」
「ドーム?」
 聞き慣れない言葉だ。空からピエロに視線を移すと、彼女はお金が舞う空を見上げていた。
「そうですわ。学都付近では珍しいものですが、王都近郊ではこの空が当たり前なのです。この空でも夕方になり、夜になりますわ。それでも、本物の美しさに比べれば塵に等しいですわね」
 彼女は、歓声を上げている街の住民を見て微笑んだ。
「では、そろそろ行きましょうか」
 歩き出してしまったピエロを慌てて追いかけて、横に並ぶ。横目でセウスの様子を見ていた彼女が、そっと尋ねてきた。
「街の人の顔、見まして?」
「笑ってた、よな?」
 確認を取ると、ピエロは頷いた。
「今の私に、名などありません。けれど、この通り名は気に入っていてよ。次は何をやらかしてくれるんだろう。そんな期待に満ちた顔を向けられるのが、私の誇りなのです」
 凛然として横顔は、綺麗だった。
「自分の思うがままに行動できる私が好き。けれど、失敗ばかりしておりますの。ドームを造ったのは、この私。空に魅せられて、手に入れたくて、造りました。でも、本物には敵いませんわね」
 自嘲気味に笑う彼女の横を、ホバーカーが通り過ぎていった。砂埃が軽く舞う。
「仕方ないとは言え、この道をホバーカーで走るなど、もったいないことですわ。王都近辺では、街道の石畳を歩くことなどできませんのに」
「そうなんだ」
「ええ。向こうは近年、酸性雨とやらに見舞われていますの。石畳は崩れ、虫食いのような状態。乗り物でなければ、途中で雨が降った時に対処の仕様がありません。ドームも、今では感謝されてますわ。そんなつもりで造ったわけではないのですが」
 苦笑すると、前方を指差した。街道の先に、壁のようなものがうっすらと見えている。
「このまま行けば、学都です。王都出身者は学都に入れない決まりになっていますから、お送りできるのはここまでですわ。もっとも、そんな決まりが無くとも行きませんけど」
「なんで?」
「嫌な奴がいるんですわ」
 相当な度合いなのだろう。眉間の皺と、口元の引きつり具合で判断できる。
 それでも次の瞬間には、笑顔で人に小さくなった袋を押し付けるお嬢様がいた。
「差し上げますわ。これからも、何かと要りようでしょうから」
 上機嫌と取れるような笑顔でいる彼女に首を傾げながら、セウスは不自然に膨らんだ仕切りの内側を探る。中には、滅多とお目に掛かれないような札束が入っていた。
「これっ」
「『小さな親切、大きなお世話ごっこ』は、まだ終わっていなくてよ」
 片目を瞑って愛嬌を振り撒かれても、このような大金に納得いくわけがない。
「でもっ」
 返そうとしたセウスの鼻先に杖を当てて、ピエロが睨む。
「『でも』じゃ、ありませんわ。受け取りなさい」
 命令口調にも負けじとセウスが睨み返すと、彼女は溜め息を吐いた。
「では、代わりに私の願いを聞いてくださるかしら?」
「俺にできることなら」
「簡単ですわよ」
 ピエロは杖を退くと、肩を竦めた。
「ここで家にお帰りになれば、今までの生活に戻ることもできますわ。でも、1度舞台に上がった以上、あなたには逃げないで頂きたいの」
 誰にどう言われようと、端から逃げる気は無い。クランケットには悪いが、それだけはできない。
 しかし、なぜピエロがそんなことを言い出すのだろう。そんな疑問さえ、彼女にはお見通しのようだ。
「あなた個人に恨みはありません。が、あなたのご両親には、たっぷりとございますの」
 再び、セウスの頭の中で警戒音が鳴り出す。
「逃げないで、頂けますかしら?」
 人を見下したような笑顔に、セウスは思わず頷いていた。この笑顔を、どこかで見たような気がしたのだ。
「痛っ」
 思い出そうとした途端、酷い頭痛に襲われる。
「あら、大丈夫ですの?困りましたわ」
 言うほど困惑した様子を、ピエロは見せていない。
「仕方ないですわね。学都に行った方が早そうですし。カナ、付いていって差し上げて」
「俺が?」
 指名を受けて、カナが自分を指差す。
「しょーがないな。ほら、掴まりなよ。セウス」
 カナは片手にルージュが入った籠を持ち、残った方の肩にセウスの手を置かせた。
「背が足りないのは、我慢してよね?じゃ、いってきまーす」
 ピエロに背を向けて、カナは手を軽く振る。
「ごめんな、カナ」
「いいよ、別に。俺も少し学都を見てみたかったしさ」
 小さく付け加えられた言葉も、微かに耳に届いた。
「アルの大元にも、会えるかもしれないしさ」

 ◆◆◆

 セウスとカナが去ってしばらく経った後、唐突にピエロは思い出した。
「あ、忘れてましたわ。今の学都には、いくら一般人でも許可証が要ったのですわ。私ったら、呆けてますわね」
「はい、ピエロ様」
 相変わらず頷くだけの従者を、思わず睨み上げる。緑色の瞳は清らかに澄んでいて、何の感情も住まわせていない。頭では分かっていても、つい不満が口に出てしまう。
「あなたと会話していると、たまに虚しくなりましてよ」
「はい、ピエロ様」
「……」
 本当に、心が空虚になってくる。溜め息を吐いて、遠い学都の壁を見た。
 彼等は、無事に学都の内部に入り込めるのだろうか。